ダーマペンはやめたほうがいい?失敗しないための注意点を解説!

毛穴や小ジワ、たるみに効果があると言われている肌治療「ダーマペン」。
治療時に痛みを伴い、赤みや腫れなどが出るため「やめたほうがいい」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
実際にダーマペンを受けない方がいい人もいますが、治療内容をしっかりと理解して、信頼できるクリニックを選べば、肌悩みの改善が期待できます。
この記事では以下の内容について詳しく解説していきます。
ダーマペンの治療を検討している人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- ダーマペンはやめたほうがいいといわれる理由とその原因・対処法
- ダーマペンをやめたほうがいい人
- ダーマペンによる失敗・後悔を防ぐポイント
- ダーマペンの初回荒らしは本当に得なのか
ダーマペンのおすすめクリニックや、クリニックの選び方については、以下の記事も参考にしてください。
ダーマペンはやめたほうがいいといわれる理由と対処法
ダーマペンは効果があったという口コミもある中で、「やめたほうがいい」といわれるのには、どういった理由があるのでしょうか?
ダーマペンはやめたほうがいいといわれる理由は、主に以下の5つの例が挙げられます。
- 施術時に痛みを感じた
- 1回の施術で効果を感じられなかった
- 施術後に赤みや腫れが出た
- 施術後にニキビ・肝斑が悪化した
- 施術部位に色素沈着が起こった
まずはやめたほうがいいといわれる理由とその原因、対処法について解説していきます。
1. 施術時に痛みを感じた
個人差はありますが、ダーマペンの施術時に痛みを感じる人もいます。
原因
ダーマペンはとても細い針で肌表面に小さな穴をたくさん開けるという治療法です。
そのため、施術時にはチクチクとした痛みが伴い、多くのクリニックでは痛みを和らげるために麻酔を使用します。
痛みの感じ方には個人差があるため、痛みに敏感な人は麻酔をしたとしても痛みを感じてしまうことがあります。
また、ダーマペンの治療は針の長さによっても痛みの感じ方が変わり、針が長くなればなるほど痛みは増す傾向にあるといわれています。
さらに、皮膚組織と骨が近い部位は針が神経に触れてしまう場合があり、脂肪の多い部位よりも痛みを感じる場合があります。
対処法
注射や医療脱毛などの経験から、既に自分が痛みに弱いことが分かっている人や、初めての治療で痛くないか不安な人は、クリニックの事前カウンセリングで以下の内容を相談してみましょう。
- 表面麻酔を強められないか
- 針の長さを短いものにできないか
- 笑気麻酔を追加できないか
ただし、針を短いものに変更するとその分効果が薄れてしまう場合も。
自分が得たい効果と痛みに対する不安をしっかりと相談して治療方針を決定しましょう。
また、多くのクリニックでは笑気麻酔はオプションとなり別途費用がかかるので注意が必要です。
2. 1回の施術で効果を感じられなかった
1回の施術で自分の肌悩みが解決しなかったという人もいますが、ダーマペンは肌悩みによっては1度で解決できない場合があります。
原因
ダーマペンは肌を傷つけることで肌の再生を促す治療です。
肌が再生される際にコラーゲンやエラスチンが生産されることにより、毛穴やニキビ跡、小ジワが目立たなくなる効果が期待できます。
ただし、どの肌悩みも改善するには複数回の施術を前提としているため、1度しか受けていない人は「効果がなかった」と感じてしまうかもしれません。
もちろん、人によって肌のコンディションは異なるので、1回でも効果が感じられる人もいます。
対処法
ダーマペンは1度の治療で改善される肌悩みと、改善できない肌悩みがあります。
以下の表を参考に肌悩みに応じた施術回数を理解しておきましょう。
肌悩み | 必要回数の目安 |
---|---|
肌のキメ・ハリの改善 | 1回 |
ニキビ跡・毛穴の開き・肌質の改善 | 3〜6回 |
深いクレーター・傷跡の改善 | 5〜8回 |
基本的に症状が深刻であればあるほど、施術回数は増えていきます。
上記はあくまでも目安なので、目安の回数より早く改善できる場合もあれば、回数を増やさなければならない場合もあります。
また、ニキビや肌質の改善は普段のスキンケアの見直しも必要になるため、クリニックの医師に相談しながら、治療の計画を立てるのがおすすめです。
3. 施術後に赤みや腫れが出た
ダーマペン治療を受けた後は、施術部位に赤みや腫れが出ることがあります。
原因
先に解説した通り、ダーマペンは微細な針で肌表面に穴を開ける施術です。
これは肌に傷をあえてつけるという治療なので、赤みや腫れが出てしまいます。
ダーマペンのダウンタイムは術後2〜3日程度ですが、深い部分まで治療した場合は赤みや腫れが引くまで1週間ほどかかることもあります。
対処法
ダーマペンの治療後は、肌に赤みや腫れの症状が出ると理解したうえで施術を受けることが大切です。
どうしても肌の赤みや腫れが気になる人は、施術後の2〜3日は人と会う約束を入れないようにしましょう。
また、ダウンタイム中の肌のかゆみや皮むけが気になって、肌をかいたり、皮やかさぶたをむいてしまったりしまう人もいます。
これらの行為はダウンタイムが長引くどころか、色素沈着や跡が残る原因になってしまいます。
さらに、飲酒やスポーツ、サウナなどの血行を促進する行為もダウンタイム中に行ってはいけません。
ダウンタイム中はなるべく肌に刺激を与えず過ごすことを心がけましょう。
4. 施術後にニキビ・肝斑が悪化した
ダーマペン治療を受けた後に、顔にあったニキビが悪化したりや肝斑が増えたりするケースがあります。
原因
ニキビの悪化は、うみ(膿疱)をもつニキビに針を刺し、アクネ菌が周囲に飛散してしまうことが原因です。
肝斑の増加は、肝斑に針を刺した結果、表面化していなかった肝斑が肌の表面に浮き上がってくることが原因で起こります。
また、針を深く刺しすぎてしまうと、メラニンが過剰に生成されシミが増える原因となる場合もあります。
対処法
ニキビの悪化を防ぐためには、うみを伴うような重症化したニキビができてしまったときに施術を受けないことが賢明です。
施術を予約した後にニキビができてしまった場合は、無理に施術を受けずにクリニックに延期ができないか相談しましょう。
また、肝斑は適切な針の深さで施術することが大切です。
効果を出したいからといって無理して深く治療せず、気になる肝斑がある場合は施術時に避けてもらいましょう。
いずれにしても、自分で肌のコンディションを完璧に判断するのは難しいですよね。
そのため、ダーマペンの実績が豊富なクリニック選びが重要になってきます。
ネットの口コミだけでなく、周囲で施術を受けた人の意見なども聞き、クリニックは慎重に選びましょう。
5. 施術部位に色素沈着が起こった
ダーマペンは本来、施術後の色素沈着が起こりづらいといわれている治療です。
それでもなお、色素沈着が起こってしまったという声を耳にしますが、施術からまだ間もない段階であれば、色素沈着ではなくかさぶたかもしれません。
ダウンタイムを過ぎても残ってしまっている場合は、色素沈着の可能性もあるため、以下の原因と対処法を確認してください。
原因
ダーマペンは肌に傷をつけて皮膚のターンオーバーを促す治療なので、傷がかさぶたになることがあります。
かさぶたはダウンタイムが落ち着けばきれいにはがれますが、ダウンタイムが終わってもまだ黒く残っている場合は、以下の理由により色素沈着が起こってしまった可能性が高いです。
- 針を深く刺しすぎてメラニンが過剰に生成された
- ダーマペンの施術を高頻度で受けてメラニンが増えた
- 施術後の紫外線対策が十分ではなかった
対処法
ダーマペンは「ダーマペンワールド社」というメーカーの講習を受けた医師のみが行える治療です。
そのため、各美容クリニックはメーカーの基準に基づいた治療を行わなければなりません。
しかしながら、患者の要望を優先してしまったり、ダーマペンに関するリスクの説明が不十分であったりするクリニックも存在します。
まずは実績が多く、定期的に講習を受けているクリニックを選ぶようにしましょう。
そのうえで、カウンセリング時に医師からダウンタイムの期間や症状をしっかりと確認しておくことが大切です。
2回目以降の施術を受ける際には、医師の指示の通りしっかりと間隔をあけるのが望ましいです。
またダウンタイム中は、普段よりも色素沈着が起こりやすいに状態になります。
紫外線対策を十分に行わずに外出をすると、かさぶたができた部位などが色素沈着を起こしてしまいます。
施術後は医師の指導のもと、日傘や日焼け止めなどで日焼け対策を万全に行うほか、長時間日光に当たるようなことがないようにしましょう。
ダーマペンをやめたほうがいい人もいる
ここまで説明してきたように、ダーマペンは全くリスクがない治療ではありません。
そのため、医師の指示をしっかりと守ることが治療を受ける際の前提条件です。
具体的に以下のような人はダーマペンの治療に向いていません。
- スケジュールの調整が難しい人
- 肌をかいたり皮をむいたりすること
- ダーマペンの禁忌事項に該当する人
スケジュールの調整が難しい人
ダーマペンは適切な間隔で受けることが大切です。
間隔が長すぎると効果を最大限発揮するのが難しくなり、間隔が短すぎるとメラニンが過剰に発生して色素沈着を起こす可能性が高まります。
また、施術後にやってはいけない行動として、
- 血行を良くする行動(飲酒、スポーツ、長時間の入浴など)
- 肌をかいたり皮をむいたりすること
- 日焼け
などが挙げられます。
ダーマペンは、一度受けると決めたら、施術の間隔はもちろんのこと、プライベートな予定までしっかりと調整できる人がおすすめです。
特に施術を受けた当日から2、3日は、赤みや腫れ、皮むけが起こりやすいため、大事な予定は入れないほうがベターです。
スケジュール調整が難しい人は、無理に受けようとせず最適なタイミングで受けるようにしましょう。
1回の施術で劇的な効果を求める人
前項で説明したようにダーマペンの効果を発揮するには、複数回受けることが前提です。
1回の施術で肌のハリやツヤが改善される場合もありますが、ニキビや毛穴、小ジワなどの肌悩みの早急な改善を求めている人にはあまり向いていません。
ダーマペンの禁忌事項に該当する人
ダーマペンにはそもそも施術を受けてはならない「禁忌事項」というものがあります。
以下の禁忌事項に当てはまる人は、ダーマペンの治療を受けられないので注意しましょう。
- 妊娠中または授乳中の人
- 膿疱性酒さの疾患がある人
- 治療部位に重症度の高いニキビや、いぼ、ヘルペスがある人
- 強皮症、日光性角化症、皮膚がん、血友病を患っている人
- 金属アレルギーの人
ダーマペンの失敗・後悔を防ぐポイント
ダーマペンを「やめたほうがよかった」と後悔しないよう、施術を受ける際には以下の4点に注意するようにしましょう。
- セルフダーマペンは行わない
- 複数回の施術が前提になることを理解しておく
- 施術後2、3日は大事な予定を入れない
- ダウンタイムは医師の指示を守って過ごす
1. セルフダーマペンは行わない
セルフダーマペンとはクリニックに通わずに、自宅でダーマペンのような施術を行う方法です。
インターネットで手軽にキットを購入でき、費用もおさえられますが、じつは売られている製品はダーマペンとは全くの別物です。
安易に手を出すと、効果がないだけでなく、思わぬ事故が発生するリスクもあるので使用しないようにしましょう。
2. 複数回の施術が前提になることを理解しておく
ダーマペン治療は肌悩みによって施術回数が変わってきます。
自分の悩みに合った回数を受けてこそ効果が実感できる治療であるため、複数回治療を受けなければならないことをしっかりと理解しておきましょう。
費用が気になる場合は1回、3回、5回などの回数プランや、頬だけなど気になる部位に絞って施術ができるプランを設けているクリニックの検討がおすすめ。
また、数ヶ月通うことになるため、自宅や職場からアクセスしやすいクリニックを選ぶこともポイントです。
3. 施術後2、3日は大事な予定を入れない
ダーマペンのダウンタイムのピークは2、3日程度で、翌日からメイクをすることが可能です。
ただし、ダウンタイム中は赤みや腫れ、皮むけが生じることもあるため、大事な予定を入れないようにするか、大事な予定の後に施術を受けるようにしましょう。
特に、皮むけのせいで周囲の目が気になったという人も多いため、人目に敏感な人は、人に会う予定を極力入れないことがおすすめです。
4. ダウンタイムは医師の指示を守って過ごす
ダウンタイム中は、クリニックの医師から受けた指示をしっかりと守ることが重要です。
ダウンタイムが落ち着くまでは以下の注意点を守って過ごしましょう。
- 紫外線対策や保湿ケアを徹底する
- 長時間の入浴やサウナ、激しい運動、飲酒を控える
- 低刺激のスキンケア・メイク用品を使う
ダーマペンの失敗・後悔に関するよくある質問
ここまでダーマペンをやめたほうがいいといわれる理由や後悔しないためのポイントなどを解説してきましたが、最後にダーマペンの失敗に関する気になる疑問とその回答を紹介します。
ダーマペンの初回荒らしは意味がない?
ダーマペン治療ができるクリニックの多くが初回料金を安い価格で提供しているため、さまざまなクリニックの初回治療を受けたらお得であると考える人も多いのではないでしょうか?
しかしながら、初回治療は肌の様子をみるために、針の深さを浅めにして施術を行う傾向にあります。
そのため、肌悩みによっては、複数回施術を受けたとしても効果を実感できない可能性も。
クリニックは毎回肌の状態をみながら針を刺す深さを調整するため、もし気に入ったクリニックが見つかればそこに通い続けるのがベターです。
また、初回は医師とのカウンセリングや、クリニックスタッフによるほかの施術の紹介等を受けなければなりません。
毎回医師に肌悩みを一から説明したり、受けたくもないプランの営業を受けたりするのは面倒ですよね。
初回でも効果を実感できる場合もありますが、以上のデメリットを理解しておきましょう。
ダーマペンで後遺症が残ることはある?
ダーマペンは、治療により改善が見込めないような後遺症が生じる心配はほとんどありません。
傷跡は1週間後程度経てば目立たなくなります。
ダウンタイムの症状も医師の指示をしっかりと守れば数日〜1週間程度でおさまりますが、もし施術によって内出血が生じた場合は時間がかかる場合もあります。
- ニキビや肝斑の悪化
- 色素沈着
- 麻酔薬によるアレルギー症状
- 皮膚感染症
などの後遺症が残る場合があります。
後遺症と疑われる症状がみられる場合は、クリニックに連絡をして適切な治療を受けるようにしましょう。