エラボトックスで後悔する理由は?失敗しないための注意点も解説!

エラボトックスとは、エラ部分の筋肉(咬筋・こうきん)にボツリヌストキシン製剤を注射してフェイスラインを整える施術です。
ただ、一部「老けて見えるようになった」「頬がこけてしまった」と後悔の声もあり、失敗しないかと不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
エラボトックスの施術による効果が感じられるかどうかは、元々の骨格や医師の技量、副作用やリスクに対する理解度によって左右される可能性があります。
この記事では、以下について解説していきます。
- エラボトックスで後悔する理由
- エラボトックスで後悔しないためのポイント
エラボトックスで実績のあるおすすめクリニックを探している人は、以下の記事も参考にしてください。
Index
エラボトックスで後悔する理由
エラボトックスで後悔する理由には、主に以下のようなものがあります。
- 効果がなかった
- たるみが出て老けて見えるようになった
- 頬がこけて見えるようになった
- 硬いものを食べづらくなった
- うまく笑えなくなった
- 顔がボコボコになった
失敗例として捉えられがちですが、実は失敗とは言い切れないものも含まれます。
それぞれ詳しく説明しましょう。
効果がなかった
エラボトックスの施術を受けたにもかかわらず「効果がなかった」と感じるケースがあります。
そもそもエラボトックスとは、ボツリヌストキシンの力で咬筋という筋肉をゆるめ、エラ張りを改善する方法です。
エラ張りの原因が筋肉ではなく、骨格や脂肪によるものであれば、エラボトックスの施術を受けても効果が感じられない可能性があります。
また、エラボトックスの施術後、早い人では施術後2〜3日程度で効果を感じられますが、多くの場合、1ヶ月程度経過しないと効果を感じにくい傾向にあります。
そのため、施術後すぐに効果を実感したい人にとっては「施術を受けても効果がなかった」と失敗のように感じてしまうこともあるでしょう。
たるみが出て老けて見えるようになった
エラボトックスを受けたあと「たるみが出て老けて見えるようになった」と感じる場合があります。
エラボトックスを受けたあと、肌がたるんで老けて見えるようになった理由として、次の2つが考えられます。
- 過剰な投与
- 年齢による影響
過剰な投与
ボトックスの過剰な投与によって咬筋が想定以上に萎縮し、頬のこけや皮膚のたるみが目立ってしまう可能性があります。
特に咬筋が大きい場合や、頻繁にエラボトックスを投与した場合に起こりやすいと考えられています。
年齢の影響
たるみが出て老けて見えるようになる理由には、年齢によるものも考えられます。
40代以上の人は、20代の人に比べ、加齢に伴う皮膚の弾力低下やたるみを引き起こしやすいといえます。
ボトックス注射によって咬筋が小さくなっても、皮膚が十分に縮まず、皮膚が余ってしまう可能性があるためです。
頬がこけて見えるようになった
ボトックスの後、頬がこけて見えるようになる理由には、以下の原因が考えられます。
- 元々の骨格によるもの
- 注入量が適していない
元々の骨格によるもの
頬骨が目立つ、痩せているなど、元々の骨格や体型によっては、エラボトックスによって頬がこけて見えたり、やつれて見える可能性があります。
エラが張っていると、頬のコケが目立ちにくくなります。
そのため、エラボトックスによって筋肉が小さくなった際、頬がこけたように見えてしまうケースは少なくないでしょう。
注入量が適していない
ボツリヌストキシン製剤の注入量が多い場合も、頬がこけて見える原因になります。
注入量が多い場合、想定した以上に咬筋が小さくなったり、周囲の筋肉まで萎縮してしまったりする可能性があるためです。
硬いものを食べづらくなった
エラボトックス後に「硬いものを食べづらくなった」と感じるケースがあります。
エラボトックスで薬剤を注入する部位は、噛む時に使う咬筋です。
エラボトックスでは、咬筋の働きを鈍らせ萎縮させるため、施術直後から数日間は、硬いものを食べづらくなる可能性があるでしょう。
とはいえ、噛むための筋肉は咬筋以外に「側頭筋」や「翼突筋」などがあり、代わりに使って噛めるようになります。
次第に慣れてくるため、日常生活に支障はないでしょう。
うまく笑えなくなった
エラボトックスの後「うまく笑えなくなった」と感じることがあります。
笑顔が不自然になるのは、ボツリヌストキシンが咬筋ではなく、表情筋(笑筋)に効いてしまった場合に起こりやすくなります。
薬剤が表情筋に効いてしまうと、うまく笑えなくなったり、表情が不自然になったりする可能性が考えられるでしょう。
医師の技量不足で起こるほか、ダウンタイムに顔のマッサージをしてしまうなど、ボツリヌストキシンが広がってしまうことでも起こると考えられています。
ボツリヌストキシンの効果は数ヶ月で消えるため、一生表情が不自然ということはありません。
輪郭がボコボコになった
エラボトックス後「輪郭がボコボコになった」という場合、ボトックスの効果が現れている部分とそうでない部分があることで起こるといわれています。
エラボトックスの施術は、左右のバランスを見ながら行うのが一般的です。しかし、仕上がりは医師の技量に左右されます。
輪郭の形が気になる場合、施術を受けた医師に相談し、再度施術を受けるか、セカンドオピニオンで別のクリニックに相談してみましょう。
エラボトックスで後悔しないためのポイント
エラボトックスで後悔しないためのポイントは、以下のとおりです。
- エラが張る原因を確認する
- 知識・技量を備えた医師がいるクリニックを探す
- エラボトックスの副作用・リスクを理解する
- 術後の注意点を守る
エラボトックスによるリスクを減らすため、しっかり確認しておきましょう。
1. エラが張る原因を確認する
まずは、ご自身のエラが張っている原因を確認しましょう。
エラボトックスの適応は、エラ張りの原因が筋肉(咬筋)の場合です。
そのため、エラ張りの原因が骨格や脂肪によるものであれば、ボトックスには適していない可能性があります。
エラ張りの原因を確認するため、まずは口を「イー」と横に開いてみましょう。
エラの部分がポコっとふくらむ場合、エラ張りの原因が筋肉(咬筋)によるものだと判断できます。
エラの部分がふくらまない場合、骨格や脂肪が原因と考えられ、ボトックスには適さない可能性があります。
エラ張りの原因が、骨・脂肪である場合は、以下のような施術を検討するのも1つの手段です。
- 骨格が原因→エラ削り手術:下あごの骨の角張った部分を削る手術
- 脂肪が原因→脂肪溶解注射:皮下脂肪が気になる部分に薬剤を注入し、脂肪細胞を溶かし体外への排出を促す施術
2. 知識・技量を備えた医師がいるクリニックを探す
エラボトックスにおける薬剤注入の範囲・量の調整は、医師の判断によります。
そのため、施術後の仕上がりは、医師の技量に左右されるでしょう。
エラボトックスの施術を受けて後悔しないためにも、クリニック選びは重要です。
クリニックを探す際は、以下の3点を重視して選ぶようにしましょう。
- 知識や技量を備えた医師が在籍しているか
- 実績や症例数が豊富か
- 信頼できるクリニックか
エラボトックスの施術を行っている美容外科のホームページでは、医師の情報や実績を公開しているケースが大半です。
実績があるクリニックには、一人一人に適した注入部位・注入量を見極められる医師が在籍している可能性があり、症例数が多ければ、知識や経験が豊富だと考えられます。
また、在籍する医師が、エラボトックスの知識や技量を備えているかどうか判断するためには、アラガン社による「VST認定医」資格の有無も参考にするとよいでしょう。
いくつかクリニックをピックアップできたら、実際にカウンセリングを受け、医師の対応を確認することも大切です。
一方的に説明を進めるようでは、施術後、なんらかのトラブルがあっても相談しづらくなります。
エラボトックスの施術を受けて後悔しないためにも、クリニックや医師の対応は、必ず確認しておきましょう。
3. エラボトックスの副作用・リスクを理解する
エラボトックスの施術を受けて後悔しないためには、施術による副作用やリスクを十分に理解しておく必要があります。
美容外科のホームページなどでは、エラボトックスの副作用やリスクに関する情報が掲載されています。
しっかり情報収集し、理解を深めておきましょう。
また、事前のカウンセリングで副作用やリスクに関して確認しておくことも大切です。
ダウンタイムの期間や起こりうる症状、施術後の合併症や後遺症の有無についてしっかり説明を受け、納得したうえで施術を受けるか決めましょう。
また、ご自身のエラが張っている原因が咬筋によるものなのか、骨格によるものなのかを確認してもらい、エラボトックス以外の治療方法についても説明を受けることが大切です。
4. 術後の注意点を守る
エラボトックスによるリスクを軽減するためには、医師の指示に従い、施術後の注意点を守ることが大切です。
施術直後は薬剤が咬筋に浸透していないため、すぐに横になったり、うつ伏せ・横向きで寝たりすると、周囲の筋肉まで薬剤が広がってしまう可能性があります。
施術の際、適切な部位に薬剤を注入したにもかかわらず、うまく笑えなくなるなどの影響を与えるリスクがあるため、注意が必要です。
施術後数日間は、顔のマッサージも控えたほうがよいでしょう。
マッサージによって薬剤が周囲に広がり、表情筋に作用する可能性があるためです。
また、エラボトックスのダウンタイム中は、長風呂・サウナ・激しい運動なども、1週間程度は控えるようにしましょう。