毛嚢炎とは?症状から治療までの基礎知識

脱毛施術後の肌に赤みを帯びて膿を持ったブツブツが現れたら、毛嚢炎(もうのうえん)を起こしている可能性があります。
毛嚢炎とは、毛穴の奥の部位に炎症が起こる感染症で、毛包炎(もうほうえん)とも呼ばれます。
ニキビに似ていますが全く別の皮膚疾患で、悪化すると治療や投薬が必要になる場合もあります。
この記事では以下について詳しく解説します。
- この記事でわかること
-
- 毛嚢炎とは、毛穴の奥に発症する皮膚感染症
- 感染ルートはムダ毛処理や髭剃りの時にできた小さな傷
- 悪化すると、患部を切開するなどの治療が必要に
- 予防には日々の食生活や生活リズムを整えることも重要
- ※本記事は2025年11月時点の情報をもとにまとめています。
- ※記事内の金額は税込の表示となります。
毛嚢炎(毛包炎)とは?

毛嚢炎とは、皮膚表面の小さな傷から細菌が入り込み、毛穴の奥で毛根を包んでいる毛嚢(毛包)という部位に炎症が起こる皮膚感染症です。
顔、首の後ろ、太もも、おしり(臀部)、陰部など、全身の毛穴のあるところに発症します。
赤みを帯びて膿を持ったふくらみ(丘疹)が見られ、軽い痛みやかゆみを感じることもあります。
ニキビに似ていますが、原因や治療法は全く異なるので注意が必要です。
毛嚢炎の原因

毛嚢炎は、皮膚にできた小さな傷から黄色ブドウ球菌などの細菌が入り込むことで発症します。
| 細菌または毛嚢炎の種類 | 詳細 |
|---|---|
| 黄色ブドウ球菌 |
|
| 緑膿菌(りょくのうきん) |
|
| マラセチア菌 |
|
皮膚が傷つく原因には、
-
- カミソリなどによるムダ毛処理・髭剃り
- 脱毛施術
- 肌をかきむしる
などがあります。
ふだん何気なく行っているヒゲ剃りやムダ毛処理が毛穴に負担をかけるほか、医療脱毛などの施術もリスクのひとつです。
特に、毛の黒い色への反応がよいアレキサンドライトレーザーを、短いパルス幅(1発あたりの照射時間)で照射した場合に、毛嚢炎が起こりやすいといわれています。
威力が強いレーザー照射で皮膚が乾燥し、バリア機能が低下するためです。
ジュノ(ジュノビューティークリニック)では、施術後に肌トラブルが起こった場合の診察・処置・薬の処方に対する追加費用をいただいておりません。
施術後に毛嚢炎の症状が見られた場合は、ジュノ(ジュノビューティークリニック)各院まで遠慮なくお問い合わせください。

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毛嚢炎の症状
毛嚢炎を発症すると、毛穴のまわりが赤くなり、白色の膿がたまると皮膚に盛り上がり(膿疱)が見られます。

患部は軽い痛みを伴うほか、かゆみを感じることもあります。
ひとつの毛穴に発症するだけでなく、ポツポツと数ヶ所の毛穴に発症することもあります。
悪化すると「せつ」「よう」になる
毛嚢炎はほとんどの場合、数日で軽快しますが、炎症が毛穴の奥深くまで進行すると、症状が悪化して「せつ」や「よう」と呼ばれる状態になります。 「せつ」や「よう」になると、医療機関での診察、治療が必要になります。
-
- せつ(癤)
皮膚の下に空洞ができ膿がたまった状態(膿瘍/のうよう)を「せつ(おでき)」と言い、患部の赤みや圧痛、熱感が増します。 - よう(癰)
「せつ」が周囲の毛穴にも見られる状態を「よう」と言います。炎症が広がり、発熱や倦怠感も感じるようになります。
- せつ(癤)
毛嚢炎の対処法
万一毛嚢炎にかかってしまっても、軽度なら通常1週間程度で自然に治まっていきますが、少しでも早く治したいなら、次の点に注意して過ごしましょう。
- 毛嚢炎の対処法
-
- 肌を清潔に保つ
- 自分でつぶして膿を出さない
- 悪化する・治らない場合は皮膚科を受診する
それぞれの注意点について、解説します。
肌を清潔に保つ
顔や体を洗う際には、肌への刺激が少ない弱酸性ソープなどを使い、よく泡立てて、やさしく洗いましょう。
洗浄力が強い石けんでゴシゴシ洗うと、肌が本来持っているバリア機能まで失われ、外部からの刺激を受けやすい状態になります。
毛嚢炎を発症するリスクが高まるので注意しましょう。
自分でつぶして膿を出さない

毛嚢炎になると、毛穴に膿が溜まります。
気になってつい触りたくなりますが、膿はつぶさないようにしましょう。
自分で膿をつぶすと、痕が残ったり、つぶした傷口から細菌が入りさらに悪化する可能性があるからです。
治りも遅くなるので、触れないようにしましょう。
悪化する・治らない場合はクリニックを受診する
1週間ほど様子を見ても、赤みや痛みがなかなか引かないようなら、クリニックを受診しましょう。
特に、膿がたまって痛みを伴う「せつ」や、発熱や倦怠感を伴う「よう」になっている場合、切開して膿を出す処置(切開排膿)が必要になることもあります。
下記のチェックポイントを目安にして、当てはまる項目がある場合は、早めに通院中のクリニックか皮膚科を受診しましょう。
- 毛嚢炎の受診の目安
-
- 赤みがだんだん広がっている
- しこりができて痛い
- 患部が膿をもっている
- 発熱や倦怠感など、新たな症状が出てきた
毛嚢炎を予防するポイント
毛嚢炎は、繰り返し発症してしまうケースがあります。
繰り返さないようにするためのポイントは次の通りです。
-
- 1.保湿ケアを行う
- 2.ムダ毛の自己処理方法を見直す
- 3.食生活や生活リズムを整える
以上の3つのポイントについて、解説します。
1.保湿ケアを行う
洗顔や入浴した後の肌は、肌が持つ保湿成分も洗い流されているので、乾燥しやすい状態です。
そのまま放置せず、低刺激性のローションやクリームで保湿し、肌のバリア機能を守りましょう。
すでに毛嚢炎ができている場合は、患部を刺激しないように、敏感肌向け・低刺激のアイテムを使用するといいでしょう。
肌のバリア機能を補う保湿成分の「セラミド」や「アミノ酸」が配合されたローションやクリームがおすすめです。
2.ムダ毛の自己処理方法を見直す

自己処理をしている部分に頻繁に毛嚢炎ができるという場合、自己処理の方法を見直すことをおすすめします。
自己処理の時に肌を傷めている可能性があるからです。
肌の表面を傷つけやすいカミソリや、毛穴に負担を与える毛抜きの代わりに、電気シェーバーを使うことを検討しましょう。
電気シェーバーは刃が直接肌に触れない仕組みなので、肌を傷つけにくいとされています。
使用する際は、肌にダメージを与えないように、毛の流れに沿って優しく剃毛しましょう。
また、使用後はメーカー指定の方法で手入れをして、衛生的に使いましょう。
全身のムダ毛の正しい自己処理方法については、以下の記事も参考にしてください。
>>ムダ毛の自己処理どうしてる?全身の正しいムダ毛処理方法と注意点
3.食生活や生活リズムを整える
毛嚢炎の予防法として、日々の食生活や生活リズムを整えることも意識しましょう。
規則正しい生活習慣を送って体調が整うと、皮膚のターンオーバーが正常化しバリア機能も高められ、毛嚢炎の予防につながります。
「不規則な生活をしているな」という自覚がある人は、次のポイントを見直してください。
-
- 食事の栄養バランスを意識する
- 寝る前のカフェインやアルコールの摂取、スマホの利用は控える
- 朝目覚めたら、朝日を浴びる
- 生活の中に適度な運動を取り入れる
こうした基本的な生活習慣を見直して、バリア機能を整えましょう。
毛嚢炎に関するよくある質問
毛嚢炎に関して、よくある質問に回答します。
毛嚢炎を繰り返すのはなぜ?
毛嚢炎を繰り返す原因には
-
- ヒゲやムダ毛の自己処理に問題がある
- 免疫機能が低下している
の2つが考えられます。
自己処理を続けていると、カミソリや毛抜きで肌や毛穴が傷つき、細菌に感染しやすい状態になります。
不衛生なカミソリも、毛嚢炎の原因となるので、使用後のカミソリはきちんと水で洗い流し、乾燥させましょう。
また、糖尿病などにより免疫機能が低下することによって、治りづらく再発しやすい難治性の毛嚢炎を起こす場合もあります。
毛嚢炎を頻繁に繰り返す場合は、皮膚科を受診し原因を調べてもらうとよいでしょう。
毛嚢炎に効く市販薬はある?
薬局やドラッグストアでは、OTC医薬品として抗菌成分配合の外用薬(軟膏など)が販売されています。
ただし「医者に行く時間がとれないから」といって、自己判断で市販薬を選ぶのは避けた方がよいでしょう。
なぜなら、毛嚢炎の原因菌は黄色ブドウ球菌、緑膿菌などさまざまで、それぞれに有効な薬があるからです。
誤った薬を使用すると、症状が悪化してしまう可能性もあります。
毛嚢炎が悪化した場合は、皮膚科を受診して適切な薬を処方してもらうことをおすすめします。
毛嚢炎は他人にうつる?
毛嚢炎は原則的に人から人へ感染することはありません。
そもそも毛嚢炎の主な原因のひとつである黄色ブドウ球菌は、健康な成人の20~30%が鼻腔や皮膚などに保有しています。
健康状態が良好な人なら問題ありませんが、免疫力が低下している場合、肌にできた傷口から黄色ブドウ球菌が入り込み、細菌感染することがあります。
毛嚢炎とニキビの違いは?
毛嚢炎は、一見ニキビのようにも見えますが、原因や症状に違いがあります。
毛嚢炎は小さな傷から細菌が入り込み毛穴の奥で炎症が起こったもので、膿はたまっても芯はできません。
一方、ニキビは皮脂の過剰分泌やアクネ菌の増殖が原因で、皮脂や角質が固まって芯ができることがあります。
| 毛嚢炎(毛包炎) | ニキビ | |
|---|---|---|
| 原因 | 小さな傷から黄色ブドウ球菌などが感染し、毛穴の奥で炎症を起こす | 皮脂が毛穴をふさぎ、アクネ菌が増殖する |
| 症状 | ・赤い、または膿を持ったふくらみ ・軽い痛みやかゆみ |
・ふくらみの中心に固い芯がある ・悪化すると炎症を起こして赤みを伴い、膿を持つこともある |
毛嚢炎の原因となる自己処理から卒業!医療脱毛ならジュノへ
毛嚢炎は、皮膚表面の小さな傷から細菌が侵入し、毛穴の奥で炎症を起こす症状です。
特にムダ毛処理や髭剃りの後に毛嚢炎ができやすい方は、医療脱毛が根本的な解決策のひとつとなります。
医療脱毛であれば、自己処理と脱毛施術の両方から卒業を目指すことが可能です。
施術後に毛嚢炎が生じる可能性はありますが、医療機関であれば適切なアフターケアや処置が可能ですのでご安心ください。
ジュノ(ジュノビューティークリニック)では、医療脱毛を都度払い制で提供しており、全身+うなじ脱毛を9,800円でお試しいただけるプランもご用意しています。
LINEから24時間・365日いつでもご予約を受け付けておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

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- 参考文献・URL
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「ACNE-LIKE BREAKOUTS COULD BE FOLLICULITIS」(American Academy of Dermatology Association)
栁 政希, 山田 明輝, 橋倉 悠輝, 猪﨑 みさき, 川上 恵, 惠 稜也, 梅北 邦彦.当院で分離されたマラセチア属の解析,医学検査,2023,72(2),P191-196
「快眠と生活習慣」(厚生労働省)
「毛包炎と皮膚膿瘍」(MSDマニュアル 家庭版)
「ブドウ球菌食中毒とは」(国立感染症研究所)
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