胸を残して痩せることは可能？バストを死守して部分痩せする方法

ダイエットで胸が小さくなる理由

多くの女性が「ダイエットをすると胸から痩せていく」と悩んでいますが、これには医学的な根拠があります。

実は、胸の脂肪はお腹の脂肪と同様にエネルギーとして燃焼されやすく、ダイエットの影響を真っ先に受ける性質があるのです。

具体的には、以下の3つが複合的に起きていると考えられます。

カロリー制限でエネルギー源になりやすい

ダイエットで胸が小さくなる最大の原因は、胸の脂肪細胞がお腹の脂肪と同じくらい燃えやすい性質を持っているためです。

脂肪細胞には、分解を促すアクセル（β受容体）と、分解を防ぐブレーキ（α2受容体）の2つがありますが、胸の脂肪はブレーキが弱い反面、分解のアクセルが効きやすい傾向にあります。

つまり、食事制限で摂取カロリーが減ると、体は使いづらい下半身の脂肪は温存し、手っ取り早くエネルギーに変えられる上半身の脂肪を優先的に使ってしまうのです。

この性質がある限り、通常のカロリー制限ダイエットでは、他の部位の脂肪と一緒に胸が減っていくのを避けることは困難といえるでしょう。

参考：Rebuffé-Scrive M, Eldh J, Hafström LO, Björntorp P. Metabolism of mammary, abdominal, and femoral adipocytes in women before and after menopause. Metabolism. 1986 Sep;35(9):792-7. doi: 10.1016/0026-0495(86)90217-9. PMID: 3747836.

胸のボリューム減は自分で気付きやすい

「お腹の肉は落ちないのに、胸だけ減った気がする」と感じるのは、バストが脂肪の量の変化の影響を受けやすいパーツだからです。

そもそもバストは乳腺と脂肪からできており、乳腺はダイエットをしても小さくなりません。

しかし、大人の女性のバストは脂肪の割合が高いことが多く、全身の体脂肪が減った影響をダイレクトに受けやすいのです。

また、デコルテが痩せて骨っぽくなることで、「胸がなくなった」と錯覚してしまう人も少なくありません。

胸が垂れると実際より小さく見えてしまう

脂肪の量はそこまで減っていなくても、胸の位置が下がることで小さくなったように見える可能性があります。

バストは「クーパー靱帯」というコラーゲン繊維の束で支えられていますが、伸縮性はほとんどないため、大きな負担がかかると伸びたり切れたりして元に戻らなくなってしまいます。

垂れてしまったバストは、デコルテのボリュームがそげ落ちて見えるため、実際のカップ数以上に「小さくなった」「貧相になった」という見た目の変化を引き起こしてしまうのです。

胸を残して痩せる6つのコツ

ここからは、胸のボリュームを死守しながら健康的に痩せるための、具体的な6つのコツをご紹介します。

ポイントは、脂肪量の急激な減少を防いでハリを保つことです。

極端なカロリー制限は行わない

最も重要なのは、摂取カロリーを減らしすぎないことです。

胸の脂肪は代謝が活発なため、極端な食事制限でエネルギー不足になると、真っ先に分解されてしまいます。

さらに恐ろしいのは、急激に脂肪が減ったことで胸のボリュームを支える「クーパー靱帯」の収縮が追いつかず、中身だけがスカスカになってしまうことです。

「垂れ」による見た目のサイズダウンを防ぐためにも、1日の摂取カロリーは基礎代謝量以上に設定し、体重減少を月1kg程度の緩やかなペースに抑えることが鉄則です。

出典：「日本人の食事摂取基準（2025年版）」策定検討会報告書（厚生労働省）

バストアップに必要な栄養素を摂る

食事の量を確保したら、次は「質」を見直しましょう。特に意識したいのは以下の3つの栄養素です。

1．たんぱく質

バストの土台となる筋肉（大胸筋）やクーパー靱帯の材料になり、女性ホルモンの働きを助ける栄養素です。

成人女性の推奨量は1日50gとなっています。

たんぱく質を多く含む食品

• 肉類……高たんぱく・低脂質の鶏むね肉やささみ、豚ひれ肉などがおすすめ
• 魚介類……カツオやマグロや鮭などが豊富。エビ・イカ・タコも低脂質で◎
• 卵……黄味にはホルモン生成に欠かせない良質な脂質も含まれる
• 乳製品……カルシウムやビタミンDも含まれるので、将来の骨粗鬆症対策にもよい
• 大豆製品……木綿豆腐半丁（150g）で10.5gのたんぱく質を補える

2．大豆イソフラボン

女性ホルモン（エストロゲン）と似た働きをし、バストのハリをサポートします。

バランスのよい食生活のためにも、サプリメントからだけはなく大豆食品からの摂取がおすすめです。

大豆イソフラボンは、大豆を原料とする食品のほとんどに含まれています。

大豆イソフラボンが豊富な大豆製品の例

• 高野豆腐（平均88.5mg/100g）
• 納豆（平均73.5mg/100g）
• 水煮大豆（平均72.1mg/100g）
• 油揚げ（平均39.2mg/100g）
• 豆乳（平均24.8mg/100g）
• 豆腐（平均20.3mg/100g）
• おから（平均10.5mg/100g）

※平均含有量は大豆イソフラボンアグリコンとして

出典：大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A（食品安全委員会）

3．良質な脂質

脂質は女性ホルモンの材料となる重要な栄養素です。

過度な脂質カット（ローファットダイエット）を行うと女性ホルモンを作れなくなり、生理不順や胸痩せの原因となるので注意しましょう。

特にダイエット中の方やバストを残したい方が意識したい脂質は、以下の2種類です。

バストの土台「大胸筋」を鍛える

胸の脂肪のボリューム自体は変わらずとも、その下にある土台の「大胸筋」を鍛えることは非常に有効です。

大胸筋が鍛えられると、その上にあるバスト全体が底上げされるため、視覚的にボリュームアップします。

「筋トレなんてしたことがない……」という方でも大丈夫。まずは自宅で手軽にできる簡単な種目から始めましょう。

STEP1 「合掌のポーズ」で大胸筋を意識する

道具不要で、立ったまま・座ったままでできるトレーニングです。

肩が上がらないように注意しながら、1日3〜5セットやってみましょう。

STEP2 膝つき腕立て伏せで大胸筋を鍛える

腕立て伏せは、大胸筋の筋トレの王道。通常の腕立て伏せができなくても、膝をつくことで負荷を半分程度に減らせるので、初心者でも効果的に胸に効かせられます。

お尻が突き出たり、腰が反ったりしないように注意し、「胸で床を迎えに行く」イメージで行いましょう。

回数は10回×2セットが目安です。

姿勢改善でバストの垂れを防ぐ

猫背などの悪い姿勢は、バストを物理的に下方向へ引っ張ってしまいます。

バストが垂れると、上部のボリュームが削げて見えるため、実際よりも小さく、貧相な印象を与えてしまいます。

猫背改善の黄金ルールは、縮まった胸の筋肉をほぐし、弱った背中の筋肉を鍛えることです。

ここでは、運動が苦手な初心者の方でも生活に取り入れやすいストレッチと簡単なトレーニングを紹介します。

STEP1 壁を使ったストレッチで縮まった胸を伸ばす

STEP2 タオルを使った簡単トレーニングで背中を鍛える

これを10回繰り返しましょう。血行が良いお風呂上がりに行うのがおすすめです。

正しいブラ選びで「クーパー靱帯」を守る

バストの形を保つ上で最も重要な組織が「クーパー靭帯」です。

この靭帯は伸縮性がほとんどないため、ランニングなどの運動で胸が激しく揺れると、伸びたり切れたりしてしまい、二度と元には戻りません。

クーパー靭帯が損傷するとバストも垂れてしまうため、運動をする際は必ずスポーツブラを着用し、揺れを抑えましょう。

また、就寝時もさまざまな方向にかかる重力からバストを守るために、夜用の「ナイトブラ」を着用することをおすすめします。

質の良い睡眠をとる

睡眠不足は、バストの天敵です。

なぜなら、女性ホルモンの分泌指令を出している脳の「視床下部」は、実は「自律神経」の司令塔も兼ねているからです。

睡眠不足やストレスで自律神経が乱れると、同じ司令塔である視床下部がパニックを起こし、女性ホルモンを出す指令までうまく出せなくなってしまいます。

つまり、寝不足で自律神経を疲弊させることは、ホルモン分泌にブレーキをかけることにつながってしまうのです。

バストを守るためにも、以下の3つの習慣で睡眠の質を高めましょう。

最低でも6時間以上の睡眠時間を確保する

適正な睡眠時間は人それぞれ異なりますが、少なくとも6時間以上の睡眠時間を確保することが推奨されています。

ホルモンバランスを整えるためにも、しっかりと疲労感が取れ、日中に眠気が起こらない睡眠時間を見つけることが大切です。

朝起きたらカーテンを開ける

起床後、朝日を浴びると体内時計がリセットされ、夜に睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されるようになることにより、寝付きがよくなるといわれています。

目覚めたらカーテンを開けたり、ベランダに出たりして、太陽の光を浴びるようにしましょう。

適度な運動も良い眠りにつながるので、朝の散歩は一石二鳥です。

寝る前はスマホ・タブレットを使わない

就寝2時間前頃から睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が始まりますが、スマホやタブレットの画面から出る強い光（ブルーライト）を浴びると、このメラトニンの分泌が妨げられてしまいます。

寝る1〜2時間前にはスマホやタブレットの使用を終え、部屋をできるだけ暗くして寝ることがポイントです。

出典：健康づくりのための睡眠ガイド2023（厚生労働省）

　

胸だけ残して部分痩せするなら医療痩身

もし、あなたが「胸のボリュームはそのままで、気になる部分の脂肪だけ落としてボディラインを整えたい」と考えているのなら、「医療痩身」という選択肢もあります。

医療痩身の最大のメリットは、医療の力で狙った部分の脂肪細胞だけを破壊できること。

つまり、胸の脂肪は1mmも減らさずに、二重あごや二の腕、お腹といった気になる部分の脂肪だけを物理的に減らすことが可能です。

これなら、過度なダイエットで胸を失うリスク自体をゼロにできます。

代表的な施術には「脂肪冷却」や「脂肪溶解注射」などがあり、いずれもメスを一切使わないため、施術後はすぐに仕事や家事などの日常生活に戻れるのも大きな魅力です。

ジュノビューティークリニックでは話題の医療痩身メニューを提供中

ジュノビューティークリニックでは、豊富な医療痩身メニューを提供しています。

・脂肪冷却

脂肪細胞が他の細胞よりも高い温度で凍る性質を利用し、脂肪細胞だけを凍らせて体外に排出させる医療痩身施術です。

カップ全体を冷却できるマシンを採用しているので、従来に比べ脂肪細胞を最大18.1％効率的に除去できます。

現在、ジュノビューティークリニックでは公式LINEの友だち限定で、脂肪冷却を1部位1回5,000円で試せる限定クーポンをプレゼントしています。

「まずは1回だけ体験したい」という方は、ぜひ気軽にお友だち登録してみてくださいね。

脂肪冷却の参考記事

• 脂肪冷却が「効果がない」は嘘？成功する人・失敗する人の違いを解説
• 脂肪冷却にデメリットはある？知っておきたいリスクと副作用
• 脂肪冷却にダウンタイムはある？施術後の経過や過ごし方を徹底解説！

・脂肪溶解注射・脂肪破壊 スルリム注射

脂肪溶解注射・脂肪破壊 スルリム注射は、脂肪細胞を破壊・溶解できる成分を含む薬剤を注射する医療痩身施術です。

ジュノビューティークリニックでは、カベリン・Vライトソリューション・脂肪破壊 スルリム注射の3種類の薬剤をご用意しています。

いずれも高濃度の脂肪溶解成分を含むため、効率的に部分痩せしたい方におすすめです。

ジュノビューティークリニックの公式LINEの友だち限定で、あご・二の腕へのスルリム注射を1部位1万4,800円で受けられるクーポンをプレゼントしています。

「ダイエットで胸が落ちてしまうのは嫌だ」「どうしてもここのお肉だけ落としたい」とお悩みの方は、ぜひ一度気軽に相談してくださいね。

脂肪溶解注射の参考記事

• 脂肪溶解注射の効果は？いつから現れるか・持続期間を徹底解説
• 脂肪溶解注射のリスクとは？デメリットや失敗しないポイントも解説
• 脂肪溶解注射のダウンタイムは？症状・期間や製品による違いを解説
• 顔の脂肪溶解注射は何cc必要？注入量や費用の目安・注意点を解説

※ダイエット薬についてはお客様のご体調をもとに、医師が処方いたします。
※脂肪破壊 スルリム注射を脂肪冷却と同じ部位に行う場合は、2週間の間隔を空けていただきます。
※脂肪冷却の同部位への施術は、1ヶ月の期間を空けていただきます。

　

胸を残して痩せたい人のよくある質問