埋没毛の正しい治し方とは?原因から予防法まで医師が解説

ソファに座り足を手入れする女性

肌の下で成長してしまった毛を「埋没毛(まいぼつもう)」と呼びます

くるくる丸まった毛を毛抜きや針で取り出すのが楽しいという人もいますが、炎症や色素沈着のリスクが上がり、埋没毛がさらに増える原因にもなります。

この記事では埋没毛の原因から起こりやすい部位、予防・改善方法まで、詳しく解説します。


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この記事でわかること
  • 埋没毛の主な原因はムダ毛の自己処理と肌の乾燥
  • 特に炎症が起こっていない場合は放置しても大丈夫
  • 毛抜きや針で取り出すと、炎症や色素沈着のリスクが上がり、埋没毛がさらに増える原因になる
  • 埋没毛の予防には、脱毛をして自己処理の回数を減らすことも有効
  • 埋没毛の脱毛効果は実感できるまでに時間がかかる
  • ※本記事は2024年4月時点の情報をもとにまとめています。
  • ※記事内の金額は税込の表示となります。

埋没毛とは?

「埋没毛(まいぼつもう)」とは、肌の下で毛が長く成長してしまったものです。

「埋もれ毛」と呼ばれることもあり、下に挙げたようなさまざまなタイプがあります。

No. 概要
1 肌の下で長く伸びたタイプ

毛先が外に出られずに、肌のすぐ下で伸びてしまったもの

2 肌の下で長く伸びたタイプ

一度出た毛先が肌に埋もれてしまったもの

3 肌の下で伸び、毛先だけ表面に出たタイプ

肌のすぐ下に毛が埋もれており、毛先だけが外に出たもの

4 肌の下で伸び、毛先だけ表面に出たタイプ

毛が肌の下で丸まって伸び、毛先が出ていないもの

埋没毛ができやすい部位

埋没毛は、毛が生えている箇所ならどこでも起こりうる症状ですが、特に下記のような部位にできやすいといわれています。
埋没毛ができやすい部位の例

・脇

・Vライン

・脚(特にひざ周り)

・二の腕

男性のヒゲ

脇をカミソリなどで処理しているとき、埋没毛を見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。

ひざなども、普段自分で目にすることが多い部位なので、気づきやすい箇所です。

これらの部位には

  • ・太い毛が生えている
  • ・毛がいろいろな向きに生えている
  • ・肌がやわらかい
  • ・頻繁に毛の自己処理を行う
  • といった共通項があります。

    脚などに大量のぶつぶつができている場合については、「足のブツブツ毛穴をなくすには?色素沈着やイチゴ脚の原因と対策」で詳しく解説しています。

    埋没毛と間違えやすい症状

    ニキビのようなできものができてしまったときは、「毛のう炎」の可能性があります

  • ・毛穴周辺がニキビのように腫れている
  • ・しこりがある
  • ・痛みがある
  • 毛のう炎は、毛穴にブドウ球菌が入り、炎症を起こしたものです。

    カミソリなどでできた小さな傷から細菌が感染することによって起こります。

    放置すると、治りが遅くなったり、治る過程で黒ずみ(炎症後色素沈着)になってしまったりして、あとが残ってしまうこともあります。

    このような症状が出てしまった場合は放置せずに、まずは皮膚科で相談してみましょう。


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    埋没毛ができる原因は?

    無駄毛を剃る女性

    埋没毛ができる主な原因は、ムダ毛の自己処理と肌の乾燥だといわれています。

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    ムダ毛の自己処理と埋没毛の関係

    自己処理によって毛穴が傷つくと、肌の新陳代謝(ターンオーバー)のサイクルが乱れ、肌表面の角質層がだんだんと分厚くなって毛穴をふさいでしまいます

    埋没毛が起こる仕組み

    埋没毛が起こる仕組みを表した図

    では、具体的にどのような処理の仕方で埋没毛ができるのでしょうか。

    毛抜きやブラジリアンワックスなどで毛を抜いた場合

    毛抜きなど毛を抜くタイプの自己処理方法は、毛を引き抜く際に毛穴にも大きなダメージを与えます。

    特にワックス脱毛は、剥がす時に肌の表面も一緒に剥がしてしまうような形になり、肌と毛穴の双方を傷つけます

    このように肌や毛穴が傷つくと、肌は自らを保護するためにターンオーバーを遅らせ、角質を厚くします。

    その結果、毛穴がふさがり、毛先が肌表面に出られなくなってしまうことで、埋没毛になるのです。

    カミソリで毛を剃った場合

    カミソリで毛を剃ると、いろいろな形で毛穴を傷つけやすくなります

  • ・深剃り…深く剃ることで毛と一緒に肌も傷つけてしまう
  • ・逆剃り…毛の流れに逆らって剃ることで、毛穴が開きやすくなる
  • ・空剃り…素肌に何もつけずに剃ることで、肌と毛穴を傷つけやすくなる

  • 肌や毛穴が傷つくと、自らを保護しようと角質を厚くし、毛穴を塞いでしまうため、やはり埋没毛の原因になります。

    肌の乾燥と埋没毛の関係

    埋没毛が生まれる原因に「肌の乾燥」も挙げられます。

    乾燥すると肌が傷つきやすくなり、古い角質が蓄積されやすくなるためです。

    肌の乾燥を防ぐには、保湿機能のある角質層を傷つける自己処理の間隔を開けるのが大事。

    せめて3〜4日に1回くらいに抑えるように意識したいところです。

    埋没毛の治し方は?

    もし埋没毛がある場合、毛抜きなどを使って、毛を自分でほじくり出すことは絶対NGです。

    逆に、埋没毛を放置しておくことは問題ありません。

    ここでは、埋没毛の具体的なケア方法や対策を紹介します。

    埋没毛を自分で取り出す行為はリスクが大きい

    埋没毛を無理に取り出すと、毛穴に雑菌が入り、炎症を起こして毛のう炎になるおそれもあります

    また、角質が厚くなって毛穴が埋まれば埋没毛が再発する場合もあるでしょう。

    埋没毛を繰り返し取り出して肌を傷つけているうちに、色素沈着を起こしてしまうこともあります。

    「こんなはずではなかった…」と後悔する前に、自分で埋没毛を取り出すのはやめるようにしましょう。

    埋没毛の放置は炎症がなければOK

    炎症が起こっていなければ、埋没毛を放置しても心配はいりません。

    埋没毛を放っておいた場合、肌がターンオーバーで生まれ変わっていくうちに、塞がっていた毛穴が元の状態に戻ります

    そうすると、肌の中に埋まっていた毛が押し出され、毛先が外に出てくるようになります。

    肌のターンオーバーのイメージ

    角質層、顆粒層、有棘層、基底層

    ただし、完全に埋没してしまった場合は治るまでに時間がかかるので、気になる人は皮膚科に相談することをおすすめします。

    皮膚科では、埋没している毛を摘出し、抗生物質の軟膏を塗るといった処置がなされます。

    埋没毛を早く治すポイント

    「皮膚科に行くほどではないけれど早く治したい」という人は、自分でできるセルフケアもあるので、以下の方法を知っておくとよいでしょう。

    角質ケアをする

    先ほど説明したとおり、埋没毛の原因は、肌が自らを保護するために角質を厚くしてしまうことです。

    そのため、スクラブやピーリングで古い角質を取り除き、毛先が肌表面に出やすくするのも対処法のひとつです。

    スクラブは粒子で肌表面の角質を削る方法で、ピーリングは酸で肌表面の角質を溶かす方法です。

    ただし、スクラブやピーリングで肌をこすりすぎたり、頻繁に使いすぎたりしてしまうのは逆効果です。

    頻繁に肌に刺激を与えると肌への負担となり、角質を厚くしてしまうことにつながるので、週1〜2回程度のペースでの使用にとどめることをおすすめします。

    また、いずれも肌に刺激を与える方法なので、炎症がある場合には使わないようにしましょう。

    肌の保湿

    肌の保湿を徹底的に行うことも、埋没毛対策になります。

    入浴後に保湿成分を含むボディクリームなどで保湿し、肌をやわらかくするよう心がけましょう

    特に尿素を含むクリームには肌をやわらかくする作用があるので効果的です。

    保湿をまめに行うことで、硬い角質層が徐々にやわらかくなり、ターンオーバーが滞りなく進みます。




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    埋没毛を予防するには?

    埋没毛ができないようにするためには、肌を傷つける自己処理方法を避けることが大切です。

    具体的な方法について説明していきます。

    剃るなら電気シェーバーを使う

    ムダ毛を剃る際は、カミソリではなく電気シェーバーを使った方が肌を傷つけるリスクが減ります

    カミソリは刃が直接肌に触れるのに対し、電気シェーバーは刃が直接肌に触れない構造となっているからです。

    そのため、カミソリに比べると肌の負担も小さく、埋没毛をつくるリスクも低いといえるでしょう。

    それでもカミソリでのセルフケアが便利なので続けたいという場合は、以下の点に注意してください。

  • ・シェービングジェルなどを使う(石鹸やボディソープはNG)
  • ・逆剃りはしない
  • ・古いカミソリを使わない

  • また、剃った後は必ず保湿を行うようにすることが、乾燥を避ける上では大切です。

    除毛クリームは肌への負担が大きいので避ける

    抜いたり剃ったりしない方法として、除毛クリームを思い浮かべる人もいるかもしれません。

    しかし、実は除毛クリームは避けた方が無難です。

    除毛クリームは、毛のタンパク質を溶かすほど強い薬剤であり、もちろん人の肌にとっても大きな負担となります

    また、除毛クリームは、あくまで肌表面に出ている毛だけに作用するものなので、肌の中に隠れてしまっている埋没毛には効果がありません。

    脱毛をして自己処理から卒業するのも方法

    自己処理による肌への悪影響を根本的に解決したいのであれば、脱毛も選択肢のひとつです。

    脱毛は一度の施術で自己処理がいらなくなるというものではありませんが、回数を重ねていくほど自分でケアする機会が減ります。

    自己処理をする回数が減れば、肌への負担も減り、結果的に埋没毛が生まれにくくなるのです。

    「脱毛だって肌への負担があるのでは?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。

    一見、刺激が強そうに感じる脱毛ですが、実は肌表面ではなく、その奥にある毛を生やす組織に働きかけるものです。

    そのため、肌へのダメージは自力で剃るよりも少ないのです。

    脱毛クリニックについては、医療脱毛のおすすめクリニック記事でも詳しく解説しています。

    埋没毛でも脱毛できる?

    患者の背中にラシャを照射する

    結論からいうと、埋没毛がある場合にも脱毛は可能です。

    なぜなら、脱毛に使うレーザーや光は肌の下の毛の黒い色に反応し、毛乳頭などの毛を生やす組織にダメージを与える仕組みのためです。

    ただし、脱毛サロンの場合は万一肌トラブルが起こった際に店舗で対処ができないため、埋没毛を避けることがほとんどです。

    また、医療脱毛クリニックでも炎症を起こしている場合は照射を避けるケースがあります。

    埋没毛の状態によっては、医療器具で埋没毛を取り出してから施術を行う可能性もあるでしょう。

    そのほか、埋没毛は効果が実感できるまでに時間がかかるケースが多いことにも注意しましょう。

    理由としては以下が挙げられます。

  • ・レーザーが届きにくいので施術回数を重ねる必要がある
  • ・やけどを防ぐため、照射エネルギーを下げる必要がある
  • ・肌のターンオーバーによって毛先が肌表面に出てくるまで抜けない

  • ジュノ(JUNO for WOMEN)では、医師と女性カウンセラーによる無料のカウンセリングを行っています。

    医師に話しにくいことでも、女性カウンセラーが患者さまの立場に寄り添い、丁寧にお話を伺います。

    埋没毛が気になっている方は、お気軽にご相談ください。


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