この記事の結論
肌育注射、どう選べばいい?
- 肌育注射は、埋めて形を変える治療ではなく、肌の質を時間をかけて整える注入治療です
- 種類は成分で5系統に整理できます:PN系/PLLA・PDLLA系/アミノ酸系/ボツリヌストキシン系(スキンボトックス)/ハイブリッド型
- 「どれがいいか」は悩みで変わります。ランキングではなく、最優先の悩みから逆算して選びます
- 変化は数週間〜数か月かけて少しずつ。3回前後を1クールとして計画するのが一般的です
- 国内未承認の製剤が多いため、費用・リスクの説明を受けてから選ぶことが大切です
「肌育注射って、結局どれがいいんですか?」——カウンセリングで、最初によくいただく質問です。
肌育注射とは、肌の修復力やコラーゲンを作る力に働きかけ、時間をかけて肌質そのものを整えることを目指す注入治療の総称です。
SNSで施術名を知る機会は増えましたが、種類が多すぎて選べないという声も増えました。この記事は、肌育注射というジャンル全体の「地図」です。種類の見分け方から、自分に合うものを選ぶ手順、回数・痛み・費用・リスクの考え方まで、診察室でお話ししている順番でまとめました。
肌育注射とは?ヒアルロン酸注入との違い
肌育注射とヒアルロン酸注入の大きな違いは、「埋める」か「育てる」かです。目的も、変化の出方も、回数の考え方も変わります。
ヒアルロン酸注入は、主に架橋(かきょう)されたヒアルロン酸で、へこみやボリュームを補って形を整える治療です。注入した直後から変化がわかるのが特徴です。
一方の肌育注射は、成分を真皮などに届け、肌がもともと持っている修復やコラーゲン生成の働きに働きかけることを狙います。形を変えるのではなく、ハリ・キメ・毛穴・小じわといった「肌の質」が、数週間〜数か月かけて少しずつ変わっていくイメージです。
| 比べる点 | 肌育注射 | ヒアルロン酸注入 |
|---|---|---|
| 目的 | 肌の質(ハリ・キメ・毛穴・小じわ)を整える | ボリュームを補い、形を整える |
| 主な成分 | PN、PLLA・PDLLA、非架橋ヒアルロン酸、アミノ酸など | 主に架橋ヒアルロン酸 |
| 変化の出方 | 数週間〜数か月かけて徐々に | 注入直後から |
| 回数の考え方 | 3回前後を1クールとして計画することが多い | 1回で形を整え、必要に応じて追加 |
| 得意な悩み | ハリ不足、小じわ、毛穴、ニキビ跡の凹凸など | 深いしわ、くぼみ、ボリュームの不足 |
| 向いていない悩み | すぐに形を変えたい、深い溝やたるみ | キメや毛穴など、質感の悩み |
そのため肌育注射が向いているのは、即効性よりも「素肌の質」を変えたい方、数か月かけて通院の計画を立てられる方です。反対に、来週の予定までに見た目をはっきり変えたい、という目的には合いにくい治療です。
なお「肌育」という言葉は、スキンケアや生活習慣まで含めて広く使われることもあります。言葉の成り立ちや考え方の全体像は、肌育とはどういう意味かを医師が定義から解説した記事にまとめています。
肌育注射の種類は?成分で5つの系統に分けて考える
肌育注射の種類はたくさんあるように見えますが、主成分で分けると大きく5つの系統に整理できます。製品名で覚えるより、「何が入っていて、肌のどこに、どう働きかけるのか」で見ると迷いにくくなります。
ちなみに、海外や一部のクリニックでは同じジャンルを「スキンブースター」と呼ぶこともあります。呼び方は違っても、肌の質を整えることを目的にした注入治療という点は共通です。
まず、肌のどの層を狙うかを図で見てみましょう。肌育注射の多くは、ハリを支える真皮に届けるのが基本です。皮脂やキメに関わる浅めの層を狙うものもあります。
- 表皮 約0.2mm。外からのスキンケアが届くのはおもにここまで
- 真皮(浅い層) キメ・小じわ・皮脂腺に関わる層 スキンボトックス スネコス
- 真皮 コラーゲン・エラスチンがつくられ、ハリを支える層 リジュラン ジュベルック PinkLLA
- 皮下組織 脂肪の層。肌育注射の主な対象ではない
次に、5つの系統を1枚の地図にまとめました。各系統の代表的な製剤と、働きかけ方のイメージです。
| 系統 | 代表的な製剤 | 働きかけのイメージ | 候補になりやすい悩み |
|---|---|---|---|
| PN系 | リジュラン | 肌の修復力を底上げする | ハリ不足、小じわ、肌全体の調子 |
| PLLA・PDLLA系 | ジュベルック | コラーゲンが作られる「足場」になる | ニキビ跡の凹凸、毛穴 |
| アミノ酸系 | スネコス | 弾力が作られる環境を整える | 目元・口元のちりめんじわ |
| ボツリヌストキシン系 | スキンボトックス | 皮脂腺などに作用し、キメを整える | 毛穴の開き、テカリ、キメ |
| ハイブリッド型 | PinkLLA(ピンクラ) | 複数の系統の成分を組み合わせる | 悩みが重なっている |
PN系(リジュランなど)|肌の「修復力」に働きかける
PNはポリヌクレオチドの略で、主にサーモン(鮭)のDNAから抽出される成分です。肌が自分で治る力を支え、ハリや小じわ、肌全体のコンディションの底上げを目指します。特定の悩みを狙い撃ちするというより、肌育の入口として選ばれることが多い系統です。
「サーモン注射」という呼び名で検索される方も多く、成分の仕組みはサーモン注射とPN・PDRNの仕組みで解説しています。代表的な製剤については、リジュランの効果・回数・ダウンタイムをまとめた完全ガイドをご覧ください。
PLLA・PDLLA系(ジュベルックなど)|コラーゲンの「足場」になる
PLLA・PDLLAはどちらもポリ乳酸の仲間で、体の中でゆっくり分解される素材です。真皮に入った微粒子が足場となり、その周りでコラーゲンが作られるのを時間をかけて促します。
凹凸のあるニキビ跡や毛穴の悩みで候補になりやすく、変化を感じるまでに1〜3か月ほどかかることが多い系統です。代表的な製剤はジュベルックの効果と回数を解説した完全ガイドでくわしく紹介しています。
アミノ酸系(スネコスなど)|弾力が作られる「環境」を整える
非架橋ヒアルロン酸に複数のアミノ酸を組み合わせた製剤です。コラーゲンやエラスチンが作られる環境を整えることを狙い、皮膚の薄い目元・口元の細かいしわの相談で候補になります。
1〜2週おきに4回程度と、短い間隔で回数を重ねるのが一般的です。目元への使い方などはスネコスの効果と回数・間隔の完全ガイドにまとめています。
スキンボトックス|毛穴・皮脂・キメを整える
しわ治療で使われるボツリヌストキシンを、ごく微量ずつ真皮の浅い層に広く注入する方法です。皮脂腺などに作用して、毛穴の開きやテカリ、キメの乱れを整えることを狙います。
コラーゲンを「育てる」タイプとは仕組みが違いますが、肌質を整える注入治療として、肌育注射の一つに数えられることが多い施術です。変化は数日〜2週間と比較的早い一方、持続は3〜4か月ほどなので継続が前提になります。詳しくはスキンボトックスの効果と持続の完全ガイドで解説しています。
ハイブリッド型(PinkLLA)|複数の系統を1つの施術にまとめる
PinkLLA(ピンクラ)は、PLLA(ポリ乳酸)とPN(ポリヌクレオチド)をベースに、ビタミンC・グルタチオン・ビタミンB12・ヒアルロン酸を配合した、当院の肌育注射です。上の地図でいえば「足場」と「修復」の系統を組み合わせ、透明感へのアプローチも加えた構成です。
毛穴・ハリ・くすみなど悩みが重なっている方の選択肢になる一方で、悩みがはっきり1つに絞れている方には、単剤のほうが合理的なこともあります。成分や回数の詳細はPinkLLA(ピンクラ)とは何かを解説した記事にまとめています。
同じ製剤でも「打ち方」で変わる
肌育注射には、医師が針で1か所ずつ注入する「手打ち」と、機械で浅く広く注入する方法(水光注射など)があります。同じ製剤でも、届く深さや痛み、ダウンタイムの出方が変わります。製剤名だけでなく、どの打ち方で受けるのかも確認しておきましょう。機械を使う方法については水光注射の仕組みと特徴で解説しています。
5系統それぞれの成分・回数・ダウンタイムを横並びで見たい方は、リジュラン・ジュベルック・スネコス・スキンボトックスの徹底比較をご覧ください。迷う方が特に多い2剤は、リジュランとジュベルックの違いとどっちを選ぶかで掘り下げています。
肌育注射はどれがいい?悩み別の選び方
どの肌育注射がいいかは、肌の状態と「何を、いつまでに、どこまで変えたいか」で決まります。誰にでも合う1本はないので、次の手順で候補を絞り込んでいきます。
「おすすめ」をランキングにしない理由
検索すると「肌育注射おすすめランキング」がたくさん出てきます。ただ、肌育注射は系統ごとに狙う場所が違うため、総合順位をつけること自体が難しい治療です。
たとえば、毛穴の開きが主な悩みの方と、目元の小じわが主な悩みの方では、候補になる系統がまったく違います。ある人に合った施術が、別の人には遠回りになることもあります。この記事では順位ではなく、悩みから逆算する考え方でお答えします。
自分に合う肌育注射を選ぶ4ステップ
- 最優先の悩みを1つ決める:毛穴、ニキビ跡、小じわ、ハリ、くすみのうち、鏡や写真で真っ先に目がいくものはどれかを考えます。
- 悩みの「正体」を確かめる:同じ「毛穴」でも、皮脂による開き、たるみによる縦長の毛穴、ニキビ跡の凹みでは合う系統が違います。肌診断で客観的に見るのも一つの方法です。
- 時間軸を決める:大切な予定までの期間、許容できるダウンタイム、通える間隔を整理します。変化が早い系統か、時間をかけて育てる系統かが分かれ目です。
- 1クールの回数と総額で比べる:1回の価格ではなく、3回前後の1クールで何回通い、総額がいくらになるかで比べます。
どの施術から始めて、どう組み合わせていくかは、肌育は何から始めるかをまとめた順番ガイドで解説しています。
悩み別:候補になりやすい肌育注射
ステップ1で決めた悩みから、候補になりやすい系統を並べました。あくまで「最初に検討する候補」の目安です。
- 毛穴の開き・テカリ・キメの乱れ → スキンボトックス
- ニキビ跡の凹凸・毛穴の凹み → ジュベルック(PLLA・PDLLA系)
- 目元・口元のちりめんじわ → スネコス(アミノ酸系)
- ハリ不足・肌の回復が遅い・全体の底上げ → リジュラン(PN系)
- 毛穴もハリもくすみも、悩みが重なっている → PinkLLA(ハイブリッド型)
- 深い溝・たるみ・ボリュームの不足 → 肌育注射以外の治療も含めて検討
最後の行のように、肌育注射が第一の選択肢にならない悩みもあります。シミや肝斑、赤ら顔、深いたるみなどは、レーザーや内服、たるみ治療など別のアプローチが中心になることが多い悩みです。肌育注射は万能ではないことも、選ぶ前に知っておいてください。
組み合わせるなら:単剤の組み合わせとハイブリッド型
悩みが2つ以上ある場合の考え方は、大きく2通りです。1つは、系統の違う単剤を時期をずらして組み合わせる方法。もう1つは、PinkLLAのように複数の系統をはじめから1つにまとめたハイブリッド型を選ぶ方法です。
単剤の組み合わせは、悩みごとに狙いを細かく調整しやすい反面、通院の回数や総額が増えやすくなります。ハイブリッド型は1回の施術で複数の悩みに働きかけられる一方、特定の悩みだけを強く狙いたい場合には単剤のほうが合うこともあります。どちらが合うかは、悩みの優先順位とスケジュール、予算で変わります。
肌育注射の回数・間隔・ダウンタイムの目安
肌育注射は1回で完成させる治療ではなく、3回前後を1クールとして、数週間〜1か月おきに重ねるのが一般的です。ダウンタイムは多くの場合、赤みや腫れ、内出血などが数日程度です。
なぜ「1クール」で考えるのか
コラーゲンなどが作られ、肌の質が変わっていくには時間がかかります。そのため、一定の間隔で回数を重ねる「導入期」で土台を作り、その後は状態に合わせて間隔をあけた「維持期」に移る、という考え方をします。
間隔の目安は系統によって違います。スネコスは1〜2週おき、リジュランは3〜4週おき、ジュベルックやPinkLLAは1か月おき程度、スキンボトックスは3〜4か月ごとの継続が目安です。途中で製剤を次々に変えると、何が合っていたのかがわかりにくくなるため、まずは1クールを終えてから評価するのがおすすめです。
変化を感じ始める時期とダウンタイムを並べると
施術日を0日として、赤みなどが落ち着くまでの期間と、変化を感じ始めるまでの期間を並べました。系統によって、時間の流れ方がかなり違うことがわかります。
スキンボトックス
- 赤み・内出血(軽微)(施術直後〜2日目ごろ)
- 変化を感じ始める時期(3日目〜14日目ごろ)
リジュラン
- 赤み・膨疹(施術直後〜3日目ごろ)
- 変化を感じ始める時期(14日目〜28日目ごろ)
スネコス
- 赤み・内出血(施術直後〜3日目ごろ)
- 回数を重ねて変化を感じ始める時期(21日目〜56日目ごろ)
ジュベルック
- 赤み・腫れ(施術直後〜3日目ごろ)
- 変化を感じ始める時期(30日目〜90日目ごろ)
PinkLLA
- 赤み・腫れ・むくみ(施術直後〜3日目ごろ)
- うるおい・キメの変化を感じ始める時期(3日目〜14日目ごろ)
- ハリ・透明感の変化を目指す時期(14日目〜30日目ごろ)
ダウンタイムの出方も系統ごとに特徴があります。PN系では、注入した部分が一時的にぽこぽこと膨らむ「膨疹」が出ることがあります。どの系統でも、針が細い血管に当たると内出血が出ることがあり、消えるまでに1〜2週間ほどかかる場合もあります。
施術後数日の過ごし方
施術当日は、血行がよくなりすぎる激しい運動・飲酒・長時間の入浴を控えるよう案内されるのが一般的です。血行が促されると、腫れや内出血が出やすくなることがあるためです。
注入した部分を強くこすったり、マッサージしたりするのも避けましょう。メイクや洗顔をいつから再開してよいかは、製剤や打ち方によって変わるため、施術を受けたクリニックの指示に従ってください。
大切な予定から逆算するコツ
結婚式や撮影など大切な予定がある場合は、直前の施術は避け、内出血が出ても落ち着くだけの余裕をもたせて日程を組みます。時間をかけて育てる系統は、変化を見せたい日の2〜3か月前から計画しておくと、スケジュールに無理が出にくくなります。
肌育注射は痛い?痛みの感じ方と対策
肌育注射は針を使う注入治療なので、チクチクとした痛みはあります。ただし痛みの強さは、製剤・打ち方・部位・注入する量によって変わり、麻酔クリームなどで和らげる工夫ができます。
痛みに関するご相談は、診察でも特に多いものです。SNSでは「すごく痛かった」という声も見かけますが、感じ方には大きな個人差があります。一般的に、皮膚の薄い部位や骨に近い部位は響きやすいといわれます。
打ち方によっても感じ方は変わります。手打ちか機械かで、針の刺し方や注入の深さが変わるためです。痛みが特に不安な方は、製剤だけでなく打ち方も含めて相談してみてください。
- 麻酔クリーム:施術前に塗って、表面の痛みを和らげます
- 冷却:施術の前後に冷やすことで、痛みや腫れを抑える工夫をします
- 事前に伝える:痛みが苦手なことを最初に伝えておくと、休憩をはさむなど進め方を調整しやすくなります
痛みの出やすい部位や、施術中にできる工夫については肌育注射の痛みと痛み対策をまとめた記事でくわしく解説しています。
肌育注射の費用はどう考える?
肌育注射の費用は、製剤・量・部位・打ち方・回数で大きく変わります。比べるときは「1回の価格」ではなく、「1クールの総額」と「その中に何が含まれるか」で見るのが基本です。
カウンセリングや料金表を見るときは、次の点を確認すると比べやすくなります。
- 製剤名と量(何ccを、どの範囲に打つのか)
- 打ち方(手打ちか、機械か)
- 麻酔クリームなどの費用が含まれているか
- 1クールで何回通い、総額はいくらになるか
- 都度払いか、コース契約か
同じ「1cc」でも、製剤によって配合や中身の濃さは異なるため、量だけで単純に比べることはできません。肌育注射は自由診療のため、保険は適用されません。費用の相場感や通う頻度の考え方は、肌育の費用相場と通う頻度で解説しています。当院で行っているPinkLLAの費用は、次の章の「費用・リスク」の欄に記載しています。
「1回あたりが安い」ことだけで選ぶと、悩みに合わない系統を選んで回数が増え、結果的に遠回りになることもあります。費用は、悩みに合った系統を選んだうえで比べるのが順番です。
肌育注射のリスク・副作用と未承認医薬品について
肌育注射の主な副作用は、注入部位の赤み・腫れ・むくみ・内出血などで、多くは数日程度で落ち着きます。まれに、アレルギー反応や感染、しこりなどが起こる可能性もあります。
系統ごとに気をつけたいこと
- PN系:サーモン由来の成分を含むため、魚のアレルギーがある方は事前にお伝えください。一時的な膨疹が出ることがあります
- PLLA・PDLLA系:まれにしこりが生じることがあります。注入の深さや量など、手技の影響もあるとされています
- スキンボトックス:まれに表情の違和感が出ることがあります。効きにくくなる可能性を考え、間隔をあけて受けるのが一般的です
- 共通:妊娠中・授乳中の方や、治療中の病気・服用中の薬がある方は、施術を見合わせることがあります
「国内未承認医薬品」とはどういうことか
リジュラン・ジュベルック・スネコス・PinkLLAは、日本国内では医薬品としての承認を受けていない「未承認医薬品」です。医師の判断と責任のもとで、個人輸入などの方法で入手して使用されています。また、スキンボトックスに使うボツリヌストキシン製剤は、国内で承認された製剤であっても毛穴・皮脂などへの使用は承認された効能・効果の範囲外(適応外使用)となり、海外の製剤を使う場合は未承認医薬品にあたります。
未承認医薬品を使った治療で重い副作用が起きた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。「未承認だから危険」「海外で使われているから安心」と単純に決めつける必要はありません。どの製剤を、どこから入手し、副作用が起きたときにどう対応してもらえるのか。それを施術前に説明してもらうことが大切です。症状別の対処法は肌育注射の副作用・リスク総まとめで解説しています。
この記事で取り上げた施術について、治療の概要・費用・リスクと、未承認医薬品に関する情報を下記にまとめます。
治療の概要・費用・リスク(医療広告ガイドラインに基づく表記)
PinkLLA(ピンクラ)
- 治療内容
- PLLA(ポリ乳酸)・PN(ポリヌクレオチド)を主成分に、ビタミンC・グルタチオン・ビタミンB12・ヒアルロン酸を配合した薬剤を、水光注射の機器(オプションで医師の手打ち)で真皮の浅い層に注入する自由診療の肌育注射
- 費用
- 全顔1回 74,800円(税込)。ドクター手打ちを選ぶ場合は別途50,000円。麻酔はご希望の方のみ(表面麻酔クリーム3,300円・笑気麻酔4,000円)
- 回数の目安
- 1回から施術可能。1か月おきに3回以上の継続を推奨し、その後は半年〜1年おきのメンテナンスが目安
- 治療期間
- 約4週間(ダウンタイムを含む)
- 主なリスク・副作用
- 翌日ごろまでのヒリヒリとした痛み、注入による一時的な凹凸(1日程度)、赤み・熱感・腫れ(数日)、内出血(1〜2週間ほどで徐々に落ち着く)が出ることがあります。まれに、ニキビなどのできもの、炎症後の色素沈着、アレルギー反応、感染、しこりが起こる可能性があります。
未承認医薬品等を用いた治療について
- 未承認医薬品であること
- 本治療に使用する薬剤は、国内では未承認の医薬品です。
- 入手経路
- 医師の判断のもと、当院で個人輸入して入手しています。
- 国内の承認医薬品等の有無
- 同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
- 諸外国における安全性等に係る情報
- 諸外国において、現在重大なリスクは報告されていません。
- 医薬品副作用被害救済制度
- 万が一重篤な副作用が出た場合、国の医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の対象外となります。
リジュラン
- 治療内容
- サーモンDNA由来のPN(ポリヌクレオチド)を水光注射の機器で真皮に注入し、肌の修復力を高めることを狙う注入治療
- 費用
- 水光注射 2cc 1回 14,800円(税込)
- 回数の目安
- 3〜4週おきに3〜4回が目安
- 主なリスク・副作用
- 注入部位の赤み・膨疹(ぼこぼことした腫れ)・内出血が数日程度出ることがあります。まれにアレルギー反応、感染。
未承認医薬品等を用いた治療について
- 未承認医薬品であること
- 本治療に使用する製剤は、国内では未承認の医薬品等です。
- 入手経路
- 医師の判断のもと、当院で個人輸入して入手しています。
- 国内の承認医薬品等の有無
- 同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
- 諸外国における安全性等に係る情報
- 諸外国において、現在重大なリスクは報告されていません。
- 医薬品副作用被害救済制度
- 万が一重篤な副作用が出た場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
ジュベルック
- 治療内容
- PDLLA(ポリ乳酸)と非架橋ヒアルロン酸を水光注射の機器で真皮に注入し、時間をかけてコラーゲン生成を促すことを狙う注入治療
- 費用
- 水光注射 2cc 1回 14,800円(税込)
- 回数の目安
- 月1回×3回程度が目安
- 主なリスク・副作用
- 注入部位の赤み・腫れ・内出血が数日程度出ることがあります。まれにしこり、アレルギー反応、感染。
未承認医薬品等を用いた治療について
- 未承認医薬品であること
- 本治療に使用する製剤は、国内では未承認の医薬品等です。
- 入手経路
- 医師の判断のもと、当院で個人輸入して入手しています。
- 国内の承認医薬品等の有無
- 同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
- 諸外国における安全性等に係る情報
- 諸外国において、現在重大なリスクは報告されていません。
- 医薬品副作用被害救済制度
- 万が一重篤な副作用が出た場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
スネコス
当院では取り扱いのない施術です。一般的な情報として掲載しています。
- 治療内容
- 非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸を注入し、エラスチン・コラーゲンが作られる環境を整えることを狙う注入治療
- 回数の目安
- 1〜2週おきに4回が目安
- 主なリスク・副作用
- 注入部位の赤み・内出血が数日程度出ることがあります。まれにアレルギー反応、感染。
未承認医薬品等を用いた治療について
- 未承認医薬品であること
- 本治療に使用する製剤は、国内では未承認の医薬品等です。
- 医薬品副作用被害救済制度
- 万が一重篤な副作用が出た場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
スキンボトックス
- 治療内容
- ボツリヌストキシンをごく微量ずつ真皮の浅い層に注入し、皮脂・毛穴・キメを整えることを狙う注入治療
- 費用
- 全顔50単位 1回 13,000円(税込)
- 回数の目安
- 3〜4か月ごとの継続が目安
- 主なリスク・副作用
- 注入部位の赤み・内出血が出ることがあります。まれに表情の違和感、アレルギー反応。
未承認医薬品等を用いた治療について
- 未承認医薬品であること
- 本治療に使用する薬剤(韓国製のボツリヌストキシン製剤)は、国内では未承認の医薬品です。
- 入手経路
- 医師の判断のもと、当院で個人輸入して入手しています。
- 国内の承認医薬品等の有無
- 同一成分の国内承認医薬品として、眉間・目尻のしわを効能とするボツリヌストキシン製剤がありますが、皮脂・毛穴などへの使用は承認された効能ではありません。
- 諸外国における安全性等に係る情報
- 諸外国において、現在重大なリスクは報告されていません。
- 医薬品副作用被害救済制度
- 万が一重篤な副作用が出た場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
すべて自由診療(保険適用外)です。効果・経過には個人差があります。
肌育注射で後悔しないクリニックの選び方
クリニック選びで見てほしいのは、「どの製剤を扱っているか」よりも、あなたの肌を診たうえで、理由を説明しながら選択肢を示してくれるかです。カウンセリングでは、次の点を確認してみてください。
カウンセリングで確認したいこと
- 悩みと肌の状態を診たうえで、その施術を選ぶ理由を説明してくれる
- 単剤・組み合わせなど複数の選択肢と、それぞれの向き不向きを示してくれる
- 1クールの回数と総額を、施術前に提示してくれる
- 未承認医薬品であること、入手経路、副作用が出たときの対応を説明してくれる
- その場で契約を急がせず、持ち帰って考える時間をくれる
当院では、カウンセリングと医師の診察で肌の状態を確認したうえで、医師が施術の選択肢をご説明しています。PinkLLAが合わないと考える場合は、その理由もお伝えします。
よくある質問
肌育注射に「効果がない」と感じるのはなぜですか?
多い理由は、回数が足りないうちに評価している、悩みと系統が合っていない、ヒアルロン酸のような直後の変化を期待している、の3つです。肌育注射は数週間〜数か月かけて変化を目指す治療なので、1クールを終えた時点で振り返るのが基本です。それでも変化を感じにくい場合は、悩みの正体と選んだ系統を医師と見直してみてください。
肌育注射の効果はどのくらい続きますか?
系統によって違います。スキンボトックスは3〜4か月ほどが目安で、継続が前提です。時間をかけて育てる系統は、1クールを終えたあと、状態に合わせて数か月おきに維持の施術を検討するのが一般的です。持続には個人差があります。
肌育注射は何歳から受けられますか?
年齢で一律に決まるものではありません。20代ではニキビ跡や毛穴、30〜40代ではハリや小じわのご相談が多いなど、年代によって悩みの中心が変わります。年代ごとの考え方は肌育は何歳からがいいかを年代別にまとめた記事で紹介しています。
1種類を続けるのと、いろいろ試すのはどちらがいいですか?
まずは1種類で1クールを終えることをおすすめしています。途中で次々に製剤を変えると、何が合っていたのかを判断しにくくなるためです。1クール後に、残っている悩みに合わせて別の系統を足すかどうかを考えます。
化粧品の「肌育」と肌育注射は何が違いますか?
届く深さが違います。化粧品などのスキンケアがおもに働きかけるのは肌表面の角層までで、肌育注射はハリを支える真皮などに成分を直接届けます。どちらが上ということではなく、毎日のスキンケアで肌を守りながら、注入治療で真皮に働きかける、という役割分担で考えます。
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