糸リフトは何本必要?本数を決める要因と多い・少ない場合の影響
糸リフトを検討する際、「何本入れればよいのか」が気になる方は多いのではないでしょうか。
しかし、必要な本数はたるみの程度や部位、使用する糸の種類、挿入方法によって個別に判断されるもので、一律の平均本数を示すことはできません。
この記事では、本数を決める際に考慮される要因と、本数が多い場合・少ない場合に考えられることを整理します。
この記事の要約
- 糸リフトの本数は、たるみの程度や部位、糸の種類によって個別に判断され、一律の平均はありません。
- 同じ本数であっても、部位や糸の構造、挿入方法が異なれば期待できる変化は変わってきます。
- 本数を増やすと支持点は増えますが、それに伴い費用やダウンタイムも増える傾向があります。
- 本数が少なすぎると、期待した変化や持続感が得にくくなることも考えられます。
- 最終的な本数は、カウンセリングでの診察をもとに医師と相談して決めることが基本です。
糸リフトで必要な糸の本数
糸リフトの本数について、確立された平均値のようなものはありません。まずは、本数の考え方について押さえておきたい前提を整理します。
糸リフトに使われる糸には、コグ(トゲ)の向きや形状、太さが異なる複数の種類があり、同じ本数であっても、糸の構造や挿入する方向・深さによって得られる変化は異なります。
また、両側の顔に何本ずつ入れるかによっても、案内される「本数」の数え方(両側合計か片側か)は変わります。
インターネット上で紹介されている本数の目安は、あくまで一例であり、単純な本数の比較で効果の大小を判断することはできません。
実際に自分にとって必要な本数は、たるみの状態を診察したうえで、医師との相談を通じて決まります。
2本でも効果は期待できる?
ごく軽度なたるみや、特定の一点だけを引き上げたい場合には、少ない本数で施術が検討されることもあります。
ただし、本数が少ない分、支えられる範囲は限定的になりやすく、期待する変化の大きさや持続感には個人差があります。
4〜6本が提案されるケース
頬やフェイスラインなど、比較的広い範囲のたるみに対応する場合、複数本を組み合わせて支持点を分散させる考え方から、この程度の本数が提案されることがあります。部位や糸の種類によって前後します。
8〜10本以上が提案されるケース
複数の部位にまたがるたるみや、たるみの程度が進んでいる場合には、より多くの本数を組み合わせて支持点を増やす方針が提案されることがあります。
本数が多いこと自体を目的にするのではなく、どの範囲をどう支えるかという設計が重視されます。
部位別 糸リフトの本数を決める考え方
糸リフトで挙げられやすい部位ごとに、本数を考えるうえでの視点を整理します。実際の本数は、たるみの状態や糸の種類によって個別に判断されます。
フェイスライン・口元のもたつき
あご周りから頬にかけてのフェイスラインは、下方向に向かう組織のもたつきを支える方向で糸を配置することが多い部位です。
挿入方向や範囲によって必要な本数の考え方が変わります。
頬・ほうれい線周辺のたるみ
頬の中央部分のボリューム低下やほうれい線が目立つ場合、頬全体を斜め上方向に持ち上げる設計が検討されます。
ほうれい線そのものへの効果は、たるみの原因によって糸リフト以外の施術のほうが適することもあります。
マリオネットライン周辺
口角から下に伸びるマリオネットラインは、周辺の組織のたるみが影響していることが多く、フェイスラインの引き上げと合わせて検討されることがあります。
ライン単体への直接的な効果を保証するものではありません。
あご下・首との境目
あご下から首にかけての境目が気になる場合、この部位への糸の挿入で対応することもあります。
ただ、脂肪の量や皮膚のたるみ具合によっては、他の施術のほうが適していると判断される場合もあります。
糸リフトは本数が多いほど効果が高い?
「本数を増やせばそれだけ効果が高まる」と単純に言い切れるものではありません。メリットとデメリットの両面を整理します。
本数を増やすメリット
支持点(組織を支える位置)が増えることで、引き上げる力が分散され、より広い範囲や複数の悩みに対応しやすくなるとされています。
糸の種類を組み合わせることで、強い引き上げと自然な仕上がりの両立を図る考え方も紹介されています。
本数が多すぎる場合に考えられるデメリット
本数が増えるほど、挿入箇所も増えるため、費用が上がるだけでなく、腫れや内出血が生じる範囲や施術時間が広がりやすくなります。
また、支える力のバランスが崩れると、皮膚の陥凹や左右差、不自然な引きつれにつながる可能性も指摘されています。「多いほど長持ちする」と一律に言えるものではありません。
本数が少なすぎる場合に考えられること
たるみの範囲や程度に対して本数が少なすぎると、支える力が不足し、期待していたほどの変化を感じにくかったり、効果を感じられる期間が短くなったりすることも考えられます。
「少ないと必ず効果がない」というわけではありませんが、部位やたるみの状態に見合った本数かどうかの見きわめが重要です。
糸リフトのカウンセリングで適切な本数を判断する流れ
適切な本数は、カウンセリングでの診察を通じて個別に判断されます。一般的な流れを紹介します。
悩みと希望する仕上がりを共有する
どの部位のどのような変化が気になっているか、施術後にどのような仕上がりを希望するかを具体的に伝えます。
たるみ・脂肪・皮膚の状態を診察する
医師が実際に肌の状態、たるみの程度、皮下脂肪の量などを確認し、糸リフトが適しているか、他の施術との組み合わせが必要かを判断します。
糸の種類・本数・挿入位置と代替案を確認する
診察結果をもとに、提案される糸の種類・本数・挿入する位置について説明を受けます。
糸リフト以外の選択肢についても説明があるかを確認し、納得したうえで施術を決めることが大切です。
糸リフトの本数に関するよくある質問
ここでは、糸リフトの本数について、よく寄せられる質問をまとめました。
本数は自分で指定できますか?
希望を伝えることはできますが、最終的な本数は、たるみの状態を診察した医師の評価をもとに提案されます。
自分で決めた本数がそのまま採用されるとは限らない点を理解しておくとよいでしょう。
少ない本数でも効果は期待できますか?
たるみの程度や部位によっては、少ない本数でも変化を感じられる場合があります。
ただし、範囲が広い場合や程度が進んでいる場合は、本数が少ないと十分な支持力が得られないこともあり、一概には言えません。
施術後に本数を追加できますか?
追加できるかどうかは、経過やクリニックの方針によって異なります。
追加を検討したい場合は、自己判断せず、施術を受けたクリニックに相談し、適切な時期や方法を確認することをおすすめします。
まとめ
糸リフトの本数は、たるみの程度や部位、使用する糸の種類・挿入方法によって個別に判断されるもので、確立された一律の平均本数を示すことはできません。
本数を増やすと支持点が分散し広い範囲に対応しやすくなる一方、費用やダウンタイム、皮膚の陥凹などのリスクが増える可能性もあります。
反対に本数が少なすぎると、支える力が不足し、期待する変化や持続感が得にくいことも考えられます。
「多いほど良い」「少なくても十分」と単純に判断せず、カウンセリングでたるみや皮膚の状態を診察してもらい、糸の種類や挿入位置、代替案も含めて医師とよく相談しながら、自分に合った本数を検討することをおすすめします。
参考・出典
A meta-analysis of complications of thread lifting(Frontiers in Surgery, 2026) https://www.frontiersin.org/journals/surgery/articles/10.3389/fsurg.2026.1769458/full
Pre- and Post-Procedural Considerations and Thread Types for Thread Lifting(PMC) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11766856/