二重整形のダウンタイムはいつまで?埋没法と切開法の経過と過ごし方

二重整形のダウンタイムは、埋没法か切開法か、まぶたの状態、同時に行う処置によって経過が変わり、日数を一律には決められません。

腫れ・内出血・傷の赤みは現れ方も落ち着く時期の傾向も異なるため、術式ごとに分けて理解しておくことが大切です。

本記事では術後に起こりやすい症状の経過、過ごし方の考え方、受診が必要なサインまで整理します。

この記事の要約

  • 二重整形のダウンタイムは埋没法と切開法で経過が異なり、腫れ・内出血・傷の赤みが落ち着く時期もそれぞれ違う。
  • 全切開による二重手術の報告では、まぶたの浮腫が1週間以内に軽減し、おおむね4週間で消失したとされている。
  • 内出血や傷の赤みは腫れとは経過が異なるため、術式や体質によって長引く可能性も踏まえて予定を組む必要がある。
  • 冷却や安静、洗顔・入浴・運動の制限など術後の過ごし方は自院の指示に沿って行うことが前提になる。
  • 痛みの増悪や視界の異常、発熱など受診が必要なサインを把握しておくことが安心につながる。

二重整形のダウンタイムの目安

二重整形のダウンタイムは、埋没法か切開法か、まぶたの状態、同時に行う処置によって経過が変わるため、日数を一律に決めることはできません。

全切開による二重手術385例を対象にした報告では、まぶたの浮腫は1週間以内に軽減し、おおむね4週間で消失したとされています。

ただしこれは神経血管を温存する術式を用いた単一施設の報告であり、すべての切開法に当てはまるものではありません。

術式によるダウンタイムの違い

埋没法と切開法では、切開の有無や抜糸の必要性、まぶたのラインの持続傾向が異なります。以下は一般的な傾向の比較であり、優劣を示すものではありません。

項目 埋没法 切開法
切開の有無 医療用の糸でまぶたの裏側を留め、皮膚を切開しない 上まぶたの皮膚を切開してまぶたの内部を処置する
抜糸の要否 糸を留め込むため抜糸を必要としない術式が一般的 縫合部分の抜糸を必要とする術式が多い
ラインの持続傾向 締結が緩んだり外れたりすると、二重のラインが消失することがある 切開法は埋没法よりもラインが消失しにくい傾向があるとされる

経過や持続の傾向には個人差があり、上記は一般的な傾向を示すものです。

埋没法の場合

埋没法は切開を伴わないため、腫れや内出血が比較的軽い範囲に収まりやすい一方、糸の締結状態によって二重のラインの安定性に個人差があります。

切開法の場合

切開法は皮膚を切開して縫合するため、腫れや内出血が埋没法より強く出やすく、抜糸までの通院や傷の赤みが落ち着くまでの期間も考慮する必要があります。

二重整形の術後経過で起こること

二重整形の術後は、腫れ・内出血・痛みや違和感・傷の赤み・左右差など複数の症状が同時に、あるいは時期をずらして現れます。それぞれ経過の傾向が異なるため、症状ごとに分けて確認します。

腫れ・むくみ

腫れやむくみは術後早い時期に強く出て、その後徐々に軽減していく傾向があります。

全切開による二重手術の報告では、浮腫が1週間以内に軽減し、おおむね4週間で消失したとされています。

ただし、これは特定の術式による単一施設の結果であり、埋没法を含むすべての症例に当てはまるとは限りません。

内出血

内出血は皮下の血管が影響を受けることで生じ、腫れとは異なる経過をたどることがあります。

色調が変化しながら徐々に薄くなっていく過程をたどるのが一般的で、体質によって出方や消えるまでの期間に個人差があります。

痛み・違和感

痛みや違和感は術直後に感じやすく、時間の経過とともに軽減していく傾向があります。

まぶたのつっぱり感や異物感が残る期間にも個人差があるため、経過中に強くなっていく場合は施術先へ相談する前提で過ごします。

傷の赤み

切開法では縫合した部分に赤みが残り、腫れや内出血が落ち着いた後もしばらく目立つことがあります。

赤みが薄れていく速さには個人差があり、メイクで隠せる程度になるまでの期間も一律ではありません。

左右差

まぶたの厚みや腫れ方の差により、術後しばらくは左右差を感じやすい時期があります。

腫れが引くにつれて差が目立たなくなっていく場合がありますが、経過を見ても差が残ると感じる場合は自己判断せず施術先に相談する前提で考えます。

ダウンタイムに影響する要因と過ごし方

ダウンタイムの長さは体質だけで決まるものではなく、まぶたの厚みや同時に行う処置、固定する点数など複数の要因が関わります。

ここでは影響する要因と、術後の過ごし方の基本的な考え方を整理します。

  • まぶたの厚みや脂肪の量
  • 脂肪除去など同時に行う処置の有無
  • 埋没法で固定する点数
  • 体質や生活習慣

術後の過ごし方

術後の過ごし方は、痛みや腫れを悪化させないための一般的な考え方であり、実際の指示は施術を受けた医療機関から伝えられる内容に沿って行うことが前提になります。

冷却と安静

術後早い時期は患部を冷やし、まぶたを強くこすったり圧迫したりしない姿勢で過ごすことが基本とされています。

洗顔・メイク・コンタクトレンズ

洗顔やメイク、コンタクトレンズの装用を再開できる時期は術式や創部の状態によって異なるため、施術先の指示に沿って再開時期を判断します。

入浴・運動・飲酒

湯船での入浴や激しい運動、飲酒は血流を促して腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、再開できる時期について施術先の指示を確認します。

仕事や学校を休む日数の考え方

休む日数は、腫れや内出血が人前に出られる程度まで落ち着く時期から逆算して考えます。

抜糸が必要な術式では通院の予定も組み込む必要があり、連休を挟んだからといって経過が一律に落ち着くとは限らないため、余裕を持った予定を立てることが望ましいといえます。

二重整形で起こり得る合併症

二重整形では、感染や血腫、左右差が残る、まぶたのラインが消失する、傷跡が目立つ、まぶたの知覚が変化するなどが起こり得ます。頻度は症例や術式によって異なるため、一律には言えません。

  • 感染
  • 血腫(内出血が皮下にたまること)
  • 左右差が残る
  • まぶたのラインが消失する
  • 傷跡が目立つ
  • まぶたの知覚が変化する

埋没法では、留めた糸が皮膚の外に出てくることで角膜が傷つく事例が報告されています。

ある症例では、糸の露出をきっかけに1年以上にわたって目の充血や痛みが続き、角膜炎や結膜肉芽腫と診断されました。

露出した糸を取り除いた後、半年後に肉芽腫は消失しましたが、角膜潰瘍は角膜混濁(角膜の傷跡)へと変化したと報告されています。この報告は個別の症例であり、頻度は分かっていません。

受診が必要なサイン

術後の経過には個人差がありますが、次のようなサインがみられる場合は自己判断で様子を見ず、施術を受けた医療機関へ連絡することが前提になります。

  • 痛みが治まらず、日を追うごとに強くなっていく
  • まぶたが急激に腫れる
  • 視界がぼやける、物が二重に見えるなど視界に異常がある
  • 目のごろつきや異物感が続く
  • 発熱がある
  • 傷から膿が出る

術後に気づかれにくくしたい場合

術後の腫れや内出血がどの程度周囲に気づかれるかは、術式や生活シーンによって受け止め方が分かれるところです。

見え方や隠し方の具体的な工夫については、別の記事で詳しく解説しています。

二重整形に関するよくある質問

二重整形の経過に関して、よく寄せられる疑問をまとめました。

回答はあくまで一般的な傾向であり、実際の経過は施術内容や個人差によって異なります。

腫れのピークはいつですか?

腫れが最も強く出るのは術後早い時期で、そこから徐々に軽減していくのが一般的な経過です。

全切開の二重手術の報告では、浮腫は1週間以内に軽減したとされていますが、術式やまぶたの状態によってピークの強さや続く期間は変わります。

抜糸はいつ行いますか?

抜糸が必要かどうかは術式によって異なり、埋没法では抜糸を必要としない術式が一般的です。

切開法では縫合した部分の状態を確認しながら、施術を受けた医療機関が指定する時期に抜糸を行います。

眼鏡やカラーコンタクトはいつから使えますか?

眼鏡やカラーコンタクトレンズを再開できる時期は、まぶたや目の状態、術式によって異なります。

自己判断で早めに使い始めず、施術先の指示に沿って再開時期を確認することが前提になります。

まとめ

二重整形のダウンタイムは、埋没法か切開法か、まぶたの状態や同時に行う処置によって経過が変わり、日数を一律には決められません。

全切開の報告では浮腫が1週間以内に軽減しおおむね4週間で消失したとされますが、これは一つの術式による報告です。腫れ・内出血・傷の赤み・左右差は、それぞれ落ち着く時期が異なります。
術後の過ごし方は、冷却や洗顔・入浴・運動の再開時期を含め、施術を受けた医療機関の指示に沿うことが前提です。休む日数は経過から逆算し、抜糸が必要な術式では通院日も考慮します。
感染や左右差、ラインの消失などの合併症、埋没法での糸の露出に関する報告もあるため、痛みの増悪や視界の異常など受診が必要なサインに気づいたら、自己判断せず施術先へ連絡してください。

参考・出典

Aesthetic Plastic Surgery誌掲載論文(2022年, 神経血管温存法による全切開二重手術385例の報告) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34160671/

症例報告(二重埋没法後の糸露出による角膜炎・結膜肉芽腫) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39939008/