光脱毛に効果はある?仕組みや種類・持続期間・医療レーザーとの違いを効徹底解説

光脱毛は、エステや家庭用脱毛器(光美容器)でも行えるため、ムダ毛を自己処理している人にとって、その効果が気になるのではないでしょうか。
しかし、光脱毛は効果や安全性の点で、医療機関で行われる脱毛とは大きな違いがあります。
医療脱毛は高出力の脱毛機を使用し、毛を作る組織を破壊することで「永久脱毛」を目指せます。
日本では、毛を作る組織を破壊する行為は医療行為とされているため、医療機関でしか施術を受けられません。代表的な方法に、レーザーや光・ニードル脱毛があります。
一方、エステや家庭用脱毛器で行う光脱毛は、医療行為に該当しない範囲の施術となり、一時的な減毛・除毛効果にとどまります。
この記事では、以下について詳しく解説します。
- この記事でわかること
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- 光脱毛の仕組み
- 光脱毛の3つの種類
- 光脱毛の効果と持続性
- 光脱毛と医療レーザー脱毛の違い
- 光脱毛を効果的に受ける3つのポイント
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光脱毛とは
一般社団法人日本エステティック振興協議会によると、エステティックサロンなどで行われる光脱毛は、以下のように定義されています。
-
美容ライト脱毛とは、除毛・減毛を目的に皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を破壊しない範囲で、エステティックサロンで行われる光脱毛をいう
出典:一般社団法人日本エステティック振興協議会|美容ライト脱毛の定義
まずは、光脱毛の仕組みや種類について解説していきます。
光脱毛の仕組み

光脱毛は、広い波長の光を照射して毛の黒い色(メラニン色素)に反応させ、発生した熱で毛を作る組織にダメージを与える方法です。
具体的には、毛乳頭およびバルジ領域と呼ばれる部位にある毛の幹細胞に熱を与えて損傷させ、毛が生えにくくなるようにします。
光の波長や照射時間を調整し、周囲の肌を傷つけずに毛根に効果的にダメージを与えることが可能です。
光脱毛は、主に脱毛サロンやエステ、家庭用脱毛器(光美容器)で使用され、一部の医療機関でも取り扱われています。
光脱毛の種類
光脱毛には、主に以下の3種類があります。
-
- IPL方式
- SSC方式
- SHR方式
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
IPL方式
IPL(インテンス・パルス・ライト)方式は、広範囲の波長を持つ光を単発で照射し、毛の黒い色(メラニン色素)に反応させて熱を発生させる脱毛方法です。
この熱が毛を作る組織にダメージを与え、毛の再生を抑制します。
特に、脱毛サロンで一般的に使用されています。
太くて濃い毛ほど効果を実感しやすく、ワキやVIOなど、毛がしっかりしている部位のケアに適しています。
ただし、白髪には反応しないため、効果を実感しづらい可能性が高いでしょう。
また、IPL方式は広範囲に光を照射できるため、施術時間が短く済むのが特徴です。
しかし、メラニン色素が多い褐色肌や極端に日焼けした肌に照射すると、肌に反応して火傷してしまうリスクがあるため、これらの肌には照射できない可能性があります。
施術中の痛みは、一般的にはゴムで弾かれた程度とされますが、光脱毛の中でもやや強いと感じることがあります。
SSC方式
SSC(スムース・スキン・コントロール)方式は、クリプトンライトという光と抑毛成分を配合したジェルを組み合わせて、ムダ毛が生えにくい肌を目指す脱毛方法です。
IPLのように毛を作る組織にダメージを与える方法ではないため、肌へのダメージは少ないとされています。
また、SSC方式は痛みが少ないのも特徴の1つです。
脱毛したい箇所に塗るジェルには、毛の成長を抑制する成分だけでなく、肌を柔らかくする作用と鎮静効果もあり、美肌効果が期待できます。
そのため、SSC方式は敏感肌の方や痛みに弱い方、毛のケアと同時に美肌も目指したい方にとって、選択肢の1つとなるでしょう。
SHR方式
SHR(スーパー・ヘア・リムーバル)方式は、蓄熱式照射と呼ばれる方法です。
これは、弱い光を連続して照射し、熱をためることによって毛を作る組織にダメージを与える脱毛方法です。
SHR脱毛は、従来のIPL脱毛やSSC脱毛とは異なり、バルジ領域や毛乳頭と呼ばれる部位に繰り返し熱を与え、発育指令を阻止することで毛の再生を抑制します。
バルジ領域は毛穴の浅い部分にあり、毛の発育を指示する重要な役割を持っています。
SHR脱毛は弱い熱を使用するため痛みが少なく、敏感肌や痛みに弱い方の選択肢となるでしょう。
また、SHR方式は、色黒肌や日焼け肌の方でも施術を受けやすいのが特徴の1つです。
ただし、メラニンのない白髪に対しては脱毛効果は期待できません。
光脱毛の効果

光脱毛の施術を受けると、毛は徐々に薄くなります。
しかし、光脱毛は永久脱毛ではなく、一時的な減毛・除毛効果を期待するものです。
施術後しばらくは毛が生えてこなくなりますが、いずれ再び生えてくることを理解しておく必要があります。
個人差はありますが、毛の生え方にはホルモンバランスや毛周期の影響もあります。
光脱毛の効果と持続時間は、施術を受ける場所によっても異なり、家庭用脱毛器(光美容器)、セルフ脱毛サロン、脱毛サロン・エステの順に脱毛効果が持続する期間が長い傾向にあります。
家庭用脱毛器(光美容器)は、一般の人が自宅で安全に使用できるよう出力を抑え、火傷などの肌トラブルを避けるために設計されているのが一般的です。
家庭用脱毛器は出力が低い分、効果も比較的弱いといえるでしょう。
●セルフ脱毛サロン
セルフ脱毛サロンでは業務用の脱毛機を使用しているため、家庭用脱毛器よりも効果を期待できますが、自分で照射するため照射漏れが起こりやすく、ムラが出る可能性があります。
●脱毛サロン・エステ
脱毛サロンやエステでは、専門のスタッフが全身をムラなく照射するため、家庭用脱毛器やセルフ脱毛サロンに比べて高い効果が期待できます。
プロによる施術であるため、効果がより持続しやすく、満足度も高いでしょう。
効果を実感できるのは何回目?
光脱毛の効果を実感できる回数は、施術を受ける場所や方法によって異なります。
脱毛サロン・エステの場合
脱毛サロンやエステで行う光脱毛の場合、一般的には6回目くらいから毛量や毛質の変化を感じられるといわれています。
自己処理がしやすくなるのは10〜12回程度で、脱毛が完了するまでには12〜18回程度の施術が必要です。
特に産毛が多い顔や、毛が密集しているVIOをツルツルにしたい場合は、18〜24回程度を見込んだ方がよいでしょう。
医療機関の場合
医療機関で光脱毛を受ける場合は、サロンよりも少ない回数で効果を得ることができるでしょう。
自己処理が楽になるのは5〜8回施術したくらいで、脱毛完了までの回数は部位や個人差にもよります。
具体的な回数は、クリニックのカウンセリングで確認するのがよいでしょう。
光脱毛は何年くらい脱毛効果を維持できる?
光脱毛の効果は個人差がありますが、一般的には3〜4年程度持続するといわれています。
脱毛サロンやエステの場合、毛を作る組織の破壊や皮膚の損傷を避けるために「施術部位の90%の毛が再生すること」を基準にしています。
そのため、一時的な減毛・除毛効果はありますが、永久脱毛効果は期待できません。
毛が再生するタイミングには個人差があり、1年以内に再び生えてくる人もいれば、5年以上経ってから再生する人もいます。
いずれにせよ、施術を続けなければ、いずれ元に戻ってしまうと考えられるでしょう。
家庭用脱毛器(光美容器)は、出力がさらに抑えられているため、定期的な使用を中止すれば、徐々に元の状態に戻っていくものと考えられます。
光脱毛と医療レーザー脱毛の違い
光脱毛と医療レーザー脱毛は、効果、施術者、必要回数、痛みなどにおいて大きな違いがあります。
光脱毛 | 医療レーザー脱毛 | |
---|---|---|
効果 | 一時的な減毛・除毛効果 | 永久減毛 |
施術者 | エステティシャンまたは利用者本人 | 医師または看護師 |
必要回数 | 12〜18回程度 | 5〜8回程度 |
痛み | 比較的弱い | 比較的強い |
効果

光脱毛は一時的な減毛・除毛効果を目的としており、時間が経つと毛が再生することがあります。
エステや家庭用脱毛器で行われる光脱毛では、毛を作る組織を破壊することができないため、永久脱毛にはなりません。
一方、医療レーザー脱毛は、毛乳頭やバルジ領域を破壊することで「永久減毛」を目指しており、長期的な脱毛効果を期待できます。
- 永久減毛とは?
-
通常の毛周期(毛が生え変わるサイクル)を超える長い期間、毛量が明らかに減少している状態が続くこと。
施術者
光脱毛は、資格要件がないためエステティックサロンや自宅で行うことが可能です。
エステで行う光脱毛は、美容ライト脱毛自主基準に従って、毛の幹細胞を破壊しない範囲で施術されます。
医療レーザー脱毛は医療行為として医療機関でのみ行うことができ、医師や医師の指導の下で看護師が施術を行います。
また、医療レーザー脱毛では、万が一、火傷や毛嚢炎などの皮膚トラブルが発生した場合でも、迅速に医師の診察を受けられます。
必要回数
エステで行う光脱毛は、照射パワーが弱いため、自己処理がしやすくなるまでに10〜12回程度の施術が必要です。
また、完了するまでには、12〜18回程度の施術が必要となります。
一方、医療レーザー脱毛は威力が高いレーザーを使用するため、光脱毛よりも必要回数は少なくなる傾向にあります。
ムダ毛の自己処理が楽になるまでには5回程度、脱毛完了までには8〜10回程度が目安です。
痛み
エステで行う光脱毛は、一時的な除毛・減毛を目的とした照射になるため、痛みを感じてもゴムを弾いた程度でしょう。
特にSHR方式では、弱い光を連続照射するため、痛みが少ないとされています。
ただし、さまざまな波長を含む光が周囲の肌に直接影響を与える可能性も考えられます。
強い痛みを感じた場合、脱毛サロンやエステでは冷却などの方法で痛みを和らげることはできますが、麻酔は使えません。
一方、医療レーザー脱毛は、毛をつくる細胞を破壊するために、強い熱を発生させます。
人によってはバチッとした痛みを感じることがありますが、医療機関では麻酔クリームを使用でき、痛みを軽減する対応も可能です。
光脱毛を効果的に受けるためのポイント

光脱毛の効果を少しでも上げたい、できるだけ効果的に受けたい場合は、次のポイントを守るようにするとよいでしょう。
-
- 規定の照射頻度を守る
- 保湿・日焼け対策を行う
- 照射前の自己処理には電気シェーバーを使う
それぞれ解説します。
規定の照射頻度を守る
光脱毛を効果的に受けるためには、メーカーやサロンが指定した照射頻度を守ることが大切です。
家庭用脱毛器(光美容器)の場合、1〜2週間に1回の頻度で3ヶ月以上継続してケアを行うことが推奨されています。
セルフ脱毛サロンや脱毛サロン・エステも同様に、サロンが推奨する頻度で定期的にケアを継続するとよいでしょう。
脱毛サロン・エステの場合は、成長期の毛を逃さないよう、こまめに通うことが推奨されており、1ヶ月程度の間隔で通うとよいとされています。
規定の頻度を守ることで、成長期の毛を効率よく処理できるでしょう。
保湿・日焼け対策を行う
光脱毛をはじめるなら、日頃から保湿ケアと日焼け対策を入念に行うことが大切です。
肌が乾燥していると、脱毛効果を実感しにくくなるだけでなく、施術後に肌トラブルが起こりやすくなります。
基本的に、毎日のスキンケアを丁寧に行い、ボディもローションやクリームでしっかり保湿するとよいでしょう。
また、日焼けをした場合、家庭用脱毛器(光美容器)やセルフ脱毛機を日焼け前と同じレベルで使用すると、痛みを強く感じるだけでなく、火傷などの肌トラブルにつながるリスクがあります。
日焼け止めを塗る、帽子や日傘、UVカットの衣服も活用するなど、日焼け対策をしっかり行いましょう。
照射前の自己処理には電気シェーバーを使う
光脱毛の効果を最大限にするためには、照射前のムダ毛の自己処理が重要です。
適切な処理を行わないと、光が伸びた毛や周囲の肌にも分散して効果が下がり、やけどのリスクも高まります。
ふだんのムダ毛処理には、カミソリや毛抜きを使っている人が多いかもしれませんが、脱毛中は刃が肌に直接触れない電気シェーバーがおすすめです。
カミソリはムダ毛と一緒に肌表面も削ってしまい、照射後に肌トラブルが起こりやすくなります。
その一方で、毛抜きなど根元から毛を抜く方法は、光に反応する黒い色素(メラニン)がなくなり、脱毛効果が得られません。
電気シェーバーは刃が肌に直接触れないため、肌に優しく、光脱毛の効果を高めることができます。
ムダ毛処理を適切に行うと光脱毛の効果を最大限に引き出し、よりよい結果につながりやすくなるでしょう。
光脱毛の効果に関するよくある質問

光脱毛の効果に関して、以下の質問に回答していきます。
-
- 医療用光脱毛の効果は医療レーザー脱毛と同じ?
- 脱毛は白髪にも効果がある?
- 光脱毛を毎日行えば効果は上がる?
それぞれ見ていきましょう。
医療用光脱毛の効果は医療レーザー脱毛と同じ?
医療用光脱毛の効果は、医療レーザー脱毛と比較してやや劣るとされています。
医療用光脱毛は日本人の肌タイプに合い、広範囲に照射できるため痛みが少ないのがメリットです。
しかし、幅広い波長を含むため、メラニンへの反応はレーザーより弱く、脱毛率が低いとする報告も複数あります。
脱毛は白髪にも効果がある?
光脱毛は、白髪には効果が期待できません。
基本的に、光脱毛に使用するライトは、毛の黒い色(メラニン)に反応します。
そのため、メラニンがない白髪には光が反応せず、脱毛効果は期待できないでしょう。
光脱毛を毎日行えば効果は上がる?
光脱毛を毎日行ったとしても、脱毛効果は上がりません。
光脱毛は成長期の毛の黒い色に反応する仕組みなので、毎日照射したとしても新たな成長期の毛が生えない限り、効果が上がることはありません。
むしろ、家庭用脱毛器(光美容器)は照射可能な回数が決まっているため、ムダに照射回数を減らすだけでなく、肌に大きなダメージを与え、トラブルをひき起こす可能性が全くないとはいえません。
そのため、家庭用脱毛器(光美容器)は、毎日の使用を避けるべきです。
参考:家庭用脱毛器は効果がないって本当?効果的な使い方や注意点も解説
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- 参考文献
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「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(平成13年11月8日付医政医発第105号)
「美容ライト脱毛の定義」(一般社団法人日本エステティック振興協議会)
「なくならない脱毛施術による危害」(平成29年5月11日/独立行政法人国民生活センター)
「エステサロンと医療行為」(堺市)
「美容ライト脱毛 自主基準(第426回消費者委員会本会議配付資料)」(内閣府)
「レーザー等による脱毛機の現状と課題」(東京都商品等安全対策協議会)
木下 雅登,山崎 雅子,永沼 香織,奥野 要,松崎 貴,乃木田 俊辰.低出力キセノンフラッシュによる肌質改善・毛成長抑制法.パナソニック電工技法.2010,58(2),p13-18
「Bella Pelle Vol.3 No.2(第9号)2018.5」(メディカルレビュー社)
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