シミ取り放題プランとは?料金・対象・注意点を解説

「シミ取り放題」という名称からは、何個でも自由にシミを取り除けるプランのように感じられますが、実際には対象となるシミの種類や個数、部位に条件が設けられていることが一般的です。

この記事では、シミ取り放題プランの仕組みと、料金の内訳、契約前に確認しておきたいポイントを整理します。

この記事の要約

  • 「シミ取り放題」の多くは、対象シミの種類や個数、部位に一定の条件が設けられています。
  • 肝斑や真皮性の複雑なシミは対象外、または要相談になりやすいとされています。
  • 「し放題」等の表現が実態と乖離すると、誇大広告に該当し得ることが指摘されています。
  • 初診料や麻酔代、対象外シミの追加費用など、基本料金以外の費用が発生することがあります。
  • 契約前には上限・除外条件・使用機器を確認し、他院比較の優劣表現は参考程度にとどめましょう。

「シミ取り放題プラン」で何ができるの?

シミ取り放題プランは、一定の条件のもとで、決められた期間内に複数回・複数個のシミ取りレーザーを受けられるプランの通称です。

名称から「無条件に何個でも取り放題」という印象を持たれることがありますが、実際には対象となるシミの種類、1回あたりに施術できる個数、施術できる部位などに条件が設けられていることが一般的です。契約前にプランの適用範囲を正しく理解しておくことが、想定外の追加費用や施術の対象外を避けるうえで重要になります。

シミ取り放題の対象となるシミ・対象外になりやすいシミ

シミ取り放題プランで対象となるのは、多くの場合、老人性色素斑のような境界が比較的明瞭なシミです。一方で、対象外・要相談になりやすいシミもあります。

  • 肝斑:高出力のレーザーで悪化するおそれがあるため、プランの対象外や慎重な適応判断が必要とされることがあります
  • 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)などの真皮性のシミ:表皮のシミとは治療の考え方が異なり、対象外や複数回の追加照射が必要になることがあります
  • 顔以外の部位や、一定の個数・大きさを超えるシミ:部位限定や個数上限の対象外となることがあります

どのシミが対象になるかは、診察でシミの種類を確認したうえで判断されるため、契約前にすべて自己判断で決めることはできません。

シミ取り放題の料金の内訳と追加費用がかかるケース

シミ取り放題プランの基本料金には、すべての費用が含まれているとは限りません。想定される主な内訳と追加費用を整理します。

  • 初診料・再診料:プランの料金とは別に必要になる場合があります
  • 麻酔代:痛みを抑えるための麻酔クリームなどが別料金になることがあります
  • 対象外シミの追加費用:肝斑や真皮性のシミなど、プランの対象外と判断されたシミを別途施術する場合の費用です
  • アフターケア用品代:保護テープや外用薬などが別途必要になることがあります

自由診療の広告では、実際に提供する治療内容と、それに必要な標準的な費用、主なリスク・副作用を一体的に示すことが求められています。基本料金だけでなく、追加費用が発生し得る条件まで確認したうえで契約することが大切です。

シミ取り放題を選ぶ前に確認しておきたいポイント

プランを比較検討する際は、料金の安さだけでなく、次のような点も確認しておくと後悔を避けやすくなります。

個数・部位の上限

1回の施術で照射できるシミの個数や、対象となる部位(顔のみ・首まで等)に上限があるかを確認しましょう。上限を超えた分は追加費用が発生することがあります。

追加費用の有無

初診料・麻酔代・アフターケア用品代など、基本料金以外に発生し得る費用の項目と金額の目安を、契約前に書面等で確認しておくことが望まれます。

施術に使用するレーザーの種類

使用するレーザーの種類によって、対応できるシミの種類や、ダウンタイムの傾向が異なることがあります。どのような機器を使うのか、事前に説明を受けておくと安心です。

シミ取りに関するよくある質問

シミ取り放題プランについて、よく寄せられる質問をまとめました。

1回で全てのシミが取り切れますか?

シミの数や範囲、プランの上限によっては、1回の施術ですべてを取り切れるとは限りません。個数の上限がある場合や、肝斑など対象外のシミが含まれる場合は、複数回に分けて施術することもあります。事前の診察で、自分のシミの状態にどの程度の施術が必要になるかを確認しておくことをおすすめします。

まとめ

「シミ取り放題」という名称であっても、実際には対象となるシミの種類や個数、部位に条件が設けられていることが一般的で、肝斑や真皮性のシミは対象外・要相談になりやすい点に注意が必要です。「し放題」「回数無制限」といった表現が実際の制約と乖離すると、誇大広告に該当し得るとされているため、実際の上限や除外条件が近い場所に分かりやすく示されているかを確認しましょう。基本料金以外にも初診料や麻酔代、対象外シミの追加費用がかかることがあります。料金の安さだけで選ばず、上限・追加費用・使用機器を確認したうえで、自分のシミの状態に合ったプランかどうかを診察で相談することをおすすめします。

参考・出典

厚生労働省「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第5版)」 https://www.mhlw.go.jp/content/001439423.pdf

日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会等「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」第1章第1節 シミ(日光黒子・肝斑)に対するレーザー治療 https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf