シミ取りレーザーの値段相場は?施術別の費用を解説

シミ取りレーザーの値段は、使用するレーザーの種類やシミの大きさ・個数、保険適用の可否によって幅があります。

「1個〇円〜」という表示だけを見て契約すると、実際には追加費用が発生し、想定より高額になることもあります。

この記事では、施術別の値段相場の考え方と、料金以外に確認しておきたいポイントを整理します。

この記事の要約

  • シミ取りレーザーの値段は、レーザーの種類やシミの大きさ・個数によって幅があります。
  • 太田母斑など一部の色素疾患は保険適用となる一方、美容目的の施術は自由診療です。
  • 初診料や麻酔代など、表示価格以外にかかる費用があることも確認が必要です。
  • 「シミ取り放題」プランとは料金の仕組みが異なり、比較する際は条件を確認しましょう。
  • クリニックを選ぶ際は、料金だけでなく説明の分かりやすさやリスク開示も確認しましょう。

シミ取りレーザーの値段相場

シミ取りレーザーの値段は、シミ1個あたりで設定される場合と、範囲や回数に応じたコース料金で設定される場合があり、クリニックによって考え方が異なります。

表示されている金額が、シミの大きさや状態によって変わる「〜円から」の最低額なのか、多くの症例で想定される標準的な費用なのかによっても、実際の負担感は変わってきます。金額だけを比較するのではなく、その金額にどこまでの内容が含まれているかを確認することが大切です。

レーザーの種類別のシミ取り費用の違い

シミ取りに使われるレーザーにはいくつかの種類があり、機序や特徴によって費用帯の傾向が異なることがあります。

種類 主な特徴 費用帯の傾向
Qスイッチレーザー 短時間で強いエネルギーを照射し、色素を選択的に破壊する。太田母斑等は保険適用の場合がある 保険診療は比較的抑えられ、自由診療は範囲・個数で変動
ピコ秒レーザー Qスイッチレーザーよりさらに短いパルス幅で照射する機器 機器の新しさ等から比較的高めに設定されることがある
レーザートーニング(低フルエンスQスイッチ) 出力を抑えて複数回照射する、主に肝斑に用いられる方法 1回あたりは抑えめでも複数回の通院が前提になりやすい
IPL(光治療) レーザーより波長の幅が広い光を照射する治療 顔全体など広い範囲を対象にすることが多い

費用帯は機器や医療機関によって異なり、一律の金額を示すものではありません。

シミの種類・大きさによる費用の違い

同じレーザーを使う場合でも、シミの大きさや個数、深さによって必要な照射範囲や回数が変わるため、費用も変わってきます。

小さく境界のはっきりしたシミであれば1回の照射で完了することもありますが、範囲が広い場合や、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)のように皮膚の深い部分に色素があるタイプでは、複数回の照射が前提になることがあります。回数が増えるほど総額も変わってくるため、見積もりの時点で想定される回数の目安を確認しておくことが望まれます。

保険が適用されるケースと自由診療になるケース

シミ取りレーザーは、対象となる疾患や治療目的によって、保険が適用される場合と自由診療になる場合があります。

太田母斑のように、国の医療承認を得たレーザー機器による治療が保険診療として認められている疾患もあります。一方、美容目的で行われる老人性色素斑(いわゆる加齢によるシミ)の除去は、多くの場合、公的医療保険の対象とならない自由診療にあたります。自分のシミがどちらに該当するかは自己判断できるものではなく、診察で確認する必要があります。

シミ取りレーザーの料金以外にかかる可能性がある費用

表示されているシミ取りの料金以外にも、次のような費用が別途発生することがあります。

  • 初診料・再診料
  • 麻酔代(麻酔クリーム等を使用する場合)
  • アフターケア用品代(保護テープや外用薬など)
  • 再照射が必要になった場合の追加費用

厚生労働省の医療広告に関する考え方では、自由診療の費用を広告する場合、その金額が最低額なのか標準的な費用なのかを含め、通常必要とされる治療内容・期間・回数・主なリスクや副作用とあわせて、患者に分かりやすく示す必要があるとされています。表示価格の安さだけで判断せず、総額の見通しを確認することが大切です。

「シミ取り放題」プランとの料金の違い

1個ずつ料金が設定される通常のシミ取りに対し、一定条件のもとで複数回・複数個の施術を受けられる「シミ取り放題」と呼ばれるプランを用意しているクリニックもあります。ただし、対象となるシミの種類や個数、部位には条件があることが一般的です。プランごとの仕組みや注意点については、関連記事「シミ取り放題」で詳しく整理しています。

シミ取りクリニックを選ぶときに料金以外で確認したいポイント

料金は重要な判断材料の一つですが、それだけで選ぶと、必要な説明を十分に受けられないまま契約してしまうこともあります。

  • 使用するレーザーの種類と、自分のシミへの適応について説明があるか
  • 想定される回数・期間、追加費用の可能性について具体的な説明があるか
  • リスクや副作用について、分かりやすく開示されているか
  • 疑問点に対して十分な検討時間が確保されているか

他院の料金と単純に比較して優劣を決めるのではなく、自分のシミの状態に合った説明を受けられるかどうかを基準に検討することをおすすめします。

よくある質問

シミ取りレーザーの値段について、よく寄せられる質問をまとめました。

一度の施術で費用は確定しますか?

シミの状態によっては、1回の施術だけで完了せず、追加の照射が必要になることがあります。その場合、当初の見積もりから費用が変わる可能性があるため、契約前に、追加照射が必要になった場合の費用の考え方についても確認しておくことをおすすめします。

まとめ

シミ取りレーザーの値段は、レーザーの種類やシミの大きさ・個数、保険適用の可否によって幅があり、一律の相場を示すことはできません。太田母斑など一部の疾患は保険適用となりますが、美容目的の老人性色素斑の除去は自由診療にあたり、費用は医療機関ごとの設定によって異なります。表示価格には初診料や麻酔代、再照射の費用などが含まれていないこともあるため、総額の見通しを確認することが欠かせません。「シミ取り放題」プランとは料金の仕組みが異なる点にも注意しましょう。クリニックを選ぶ際は料金の安さだけでなく、説明の分かりやすさやリスク開示の有無もあわせて確認することをおすすめします。

参考・出典

厚生労働省「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第5版)」 https://www.mhlw.go.jp/content/001439423.pdf

日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会等「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」第1章第1節 シミ(日光黒子・肝斑)に対するレーザー治療 https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf