脱毛前の自己処理の正しい方法とは?NG行動やタイミングも解説
脱毛前に「自己処理をしてきてください」と言われたものの、「いつやる?どこまで剃る?どれくらいの長さに?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、脱毛前の自己処理は「施術の前日」に「電気シェーバー」で行うのが最も推奨される正しい方法です。
編集部が脱毛経験者に行ったアンケートでは、「前日に自己処理をしても肌荒れが心配」「どこまで剃ればいいのかわからない」といった悩みが多数寄せられました。
この記事では、脱毛前に自己処理が必要な理由や、部位別の適切な剃り方、当日に剃ってしまった場合の対応などをまとめて解説します。
肌トラブルを防ぎ、しっかりと脱毛効果を得るために、ぜひ参考にしてください。
※調査データ
調査内容:脱毛前の自己処理に関するアンケート調査
調査対象:脱毛経験のある女性15名
調査時期:2025年6月
調査方法:インターネット調査
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脱毛前に自己処理が必要な理由

脱毛に通うと、ほとんどのクリニックやサロンで「施術の前に自己処理をしてきてください」と言われます。
面倒に感じるかもしれませんが、これは脱毛の効果や安全性を高めるために欠かせない工程です。
脱毛前に自己処理が必要とされる理由は、主に以下の3つです。
-
- 脱毛効果を高めるため
- 火傷(やけど)を防ぐため
- 施術時間を確保するため
それぞれ詳しくみていきましょう。
脱毛効果を高めるため
脱毛に使われるレーザーや光は、毛の黒い色(メラニン色素)に反応して毛根を破壊するしくみです。
毛が伸びたままになっていると、熱が毛の表面で分散し、毛根まで十分なエネルギーが届かなくなるおそれがあります。
脱毛機器のパワーを無駄なく毛根に集中させるためにも、脱毛前に伸びた毛を自己処理しておくことが重要です。
火傷(やけど)や痛みを防ぐため
レーザー脱毛では、熱エネルギーが黒い毛に反応して高温になるため、毛が長く残ったままの状態では、その熱が周囲の皮膚に伝わりやすくなり、火傷のリスクが高まります。
また、熱が強く伝わることで、施術中の痛みも増してしまいます。安全で快適に脱毛を受けるためにも、事前の自己処理が欠かせません。
参考:医療脱毛に伴う火傷(やけど)のリスクとは?原因と対処法・防ぐ方法を解説
施術時間を確保するため
医療脱毛クリニックやサロンでは、予約枠に限りがあるため、当日の施術時間が決まっています。
剃り残しのある部位だけ対応してもらえるところもありますが、処理の範囲が多ければ多いほど、照射時間が圧迫されるのは避けられません。
効果的に脱毛を進めるためにも、事前の自己処理はできる限り丁寧に行っておきましょう。
参考:「美容医療診療指針(令和三年度改訂版)」(美容医療診療指針作成分科会)
脱毛前の自己処理はいつすべき?
「脱毛前の自己処理はいつ行えばいいの?」と悩む方は少なくありません。
結論から言えば、自己処理は施術前日の夜に行うのがベストタイミングです。
当日処理はケガや肌トラブルのリスクを高めるため、できれば避けた方がよいでしょう。
自己処理は施術前日の夜がベストな理由
脱毛前の自己処理は施術前日の夜がベストタイミングです。
施術の2〜3日前に剃ってしまうと、施術日には毛が再び伸びてしまい、火傷や脱毛効果低下のリスクがあるためです。
また、シェービングは肌表面にわずかなダメージを与えますが、施術前日の夜に処理を終えておくことで、肌が回復するための休息時間を確保できるメリットもあります。
実際、編集部が脱毛経験者15人に行ったアンケートでは、14人が「施術前日の夜に自己処理をしている」と回答しました。

-
当日だとたまにカミソリ負けして脱毛できないことがあったので前日に済ませてしっかり保湿していた(30代・会社員)
-
剃りたてよりも剃ってから少したって伸びてきたかな、というくらいのほうがムダ毛に熱が伝わりやすいと聞いて、そのようにしていました。
時間も取りやすく、剃り忘れても当日に処理できるのでいいタイミングだと思います(40代・自営業)
-
お風呂に入る際に、一緒に剃ることができて時間短縮になるから。また、入浴後に体に保湿クリームを塗る習慣があるので、剃ったあとに塗ることで一石二鳥になるから(20代・学生)
脱毛当日に剃ってしまった場合の対応
原則として、脱毛当日の自己処理はおすすめできません。
急いでシェービングすることでケガをしたり、肌にダメージが残った状態で照射を受けることで肌トラブルを起こしたりする可能性があるためです。
とはいえ、当日に剃ってしまったからといって、施術を受けられなくなるわけではありません。
事前の肌チェックで特に問題がなければ、通常通り照射を受けられます。
ただし、当日の処理でうっかりカミソリ負けをしていたり、肌に赤みやブツブツ、かさぶたなどの異常が見られた場合は、そのエリアの照射は受けられない可能性があります。
脱毛前の自己処理はどこまでやればいい?
脱毛前の自己処理で「どこまで剃ればいいのか分からない」と悩む方は少なくありません。
特に、手の届きにくい部位や毛の長さなど、加減が難しいポイントも多いため、ここで正しい目安を確認しておきましょう。
自己処理の範囲
脱毛施術を受ける部位すべてを自己処理するのが原則です。
肌の上にムダ毛が残っていると脱毛施術の効果が十分に得られないため、施術前にはしっかりと準備しておくことが求められます。
ただし、うなじや背中、Oラインなど自分では見えにくい・手が届きにくい部位については無理をする必要はありません。
刃を当てづらい場所を無理に剃ろうとすると、肌を傷つけてしまうおそれがあるためです。
実際、多くの医療脱毛クリニックやサロンでは、「手の届かない部位の剃り残しは無料で対応」と明示している施設もあります。
毛の長さ
脱毛前の自己処理では、毛が肌の上に出ていない状態(1mm以下)に整えることが推奨されています。
毛が長く残ったままでは、火傷のリスクが上がるほか、十分な脱毛効果を得られない可能性があるためです。
とはいえ、毛穴に黒いポツポツが見える程度なら問題はありません。
無理に何度も剃ろうとすると、かえって肌への負担や炎症の原因となるため注意しましょう。
編集部が行った脱毛経験者へのアンケートでは、自己処理後に鏡を使ってさまざまな角度から仕上がりをチェックする習慣がある方が多く見られました。
-
目視はもちろんですが、鏡でいろいろな角度から見てみてじっくり確認しました(40代・自営業)
-
入浴の際に鏡を見ながら丁寧にシェービングをした(50代以上・専業主婦)
-
ある程度剃ったあと、見えない部分は鏡を見ながら剃る。特に薄い毛が生えている部分は、鏡とは別に手鏡を持って、合わせ鏡にして確認しながら剃る(20代・学生)
こうしたひと手間が、見落としや肌トラブルの予防につながります。
【部位別】脱毛前の正しい自己処理方法

脱毛効果をしっかり引き出すためには、自己処理の方法や範囲、タイミングに加えて「部位ごとの剃り方」も重要なポイントです。
ここでは、顔・ボディ・VIOなど、脱毛を受ける際に多くの方が対象とする部位ごとに、正しい自己処理の方法をわかりやすく解説します。
顔
顔の産毛は皮膚が薄くデリケートなため、他の部位よりも力加減や剃る方向に注意が必要です。
自己処理の基本は次の通りです。
-
- ひたい:上から下へ、髪の生え際は内側から外側へ
- ほほ:皮膚を軽く引き上げながら、内側から外側へ
- 鼻の下〜口まわり:鼻の下を伸ばし、上から下へ
- あご:フェイスラインに沿って、上から下へ
ボディ(腕・脇・胸・お腹・脚)
ボディの自己処理では、肌を軽く引き伸ばしながら、毛の流れに沿って剃るのが基本です。
特に広範囲を剃る腕や脚では、剃り残しやケガを防ぐために、以下のポイントを押さえておきましょう。
-
- 剃る方向は上から下へ
- 利き手と反対の手で皮膚をピンと張るようにしてからシェーバーをあてる
- 凹凸の多いひじ・ひざなどは角度を変えて丁寧に処理
- 脇は腕を高く上げ、皮膚をしっかり伸ばしてからシェーバーをあてる
- 背中は無理に自分で処理せず、合わせ鏡を使うか、家族や友人に手伝ってもらうのも一つの方法
肌への負担を抑えるためには、刃が直接当たらない電気シェーバーを使うのがおすすめです。
VIO
VIOは毛量が多くデリケートな部位のため、肌を傷つけないよう慎重に処理する必要があります。以下の手順を意識しましょう。
-
- 長い毛は事前にカット:電気シェーバーの前に、ハサミで毛を1cmほどにカットする
- 毛の流れに沿って優しく剃る:最初は毛流れに沿って剃り、剃り残しがある部分のみ逆剃りで整える
- Oラインは鏡を使って慎重に:しゃがんで鏡を見ながら、肌を軽く伸ばして剃る
見えにくい部分は無理をせず、クリニックでの無料シェービングを試してみるのも有効です。
なお、VIOの自己処理に関しては、より詳しい手順や注意点を解説した記事もありますので、あわせてご確認ください。
「VIOの自己処理でチクチクしない!」
脱毛前の自己処理の注意点
ここでは、脱毛前の自己処理の注意点を、以下4つに絞って解説します。
- 電気シェーバーを使う
- VIOの長い毛は短く切ってから剃る
- 毛の流れに沿って剃る
- 自己処理前後に肌を保湿する
それぞれ見ていきましょう。
1. 電気シェーバーを使う
脱毛前の自己処理では、T字カミソリよりも電気シェーバーの使用がおすすめです。
編集部が実施したアンケートでは、脱毛経験者の約半数がカミソリを使用していましたが、カミソリは刃が直接肌に触れるため、ケガや肌トラブルのリスクが高まることがあります。
その点、電気シェーバーは刃が肌に当たりにくく、肌への負担を軽減しながら処理できるため、脱毛前の自己処理に適しています。
そのほか、毛抜きやワックス、除毛クリームといった方法も、脱毛前はNGです。
▼脱毛前の自己処理方法
| 自己処理方法 | 脱毛前の使用 | 詳細 |
|---|---|---|
| カミソリ | △ | 肌を傷つけるリスクあり |
| 除毛クリーム | × | 肌トラブルのリスクあり |
| 毛抜き | × | 脱毛効果が失われる |
| 脱毛ワックス | × | 脱毛効果が失われる |
| 家庭用脱毛器 | × | 肌トラブル・脱毛効果低下のリスクあり |
2. VIOの長い毛はあらかじめ短く切る
VIOの自己処理を行う際は、長い毛をそのままシェーバーで剃ろうとしないことが大切です。
長い毛は電気シェーバーの刃に絡まりやすく、うまく剃れないだけでなく、無理に剃ることで肌を傷つけてしまうおそれもあります。
そのため、あらかじめハサミで毛を1cm程度にカットしてからシェーバーで処理するようにしましょう。
毛が短くなることで、シェーバーの動きがスムーズになり、剃り残しや肌トラブルを防ぐことができます。
3. 毛の流れに沿って剃る
脱毛前の自己処理では、毛の流れに沿って剃ることが基本です。
編集部が行った脱毛経験者へのアンケートでは、自己処理の際に「逆剃り」をしているという声も見られましたが、最初から逆方向に剃ると、毛が刃に引っかかって肌を傷つけてしまうリスクがあります。
まずは、毛の流れに沿って丁寧に剃ることを心がけましょう。
そのうえで、剃り残しが気になる部分だけを最後に軽く逆剃りするという順番にすることで、肌トラブルを防ぎながら、しっかりとムダ毛を処理できます。
4. 自己処理後に肌を保湿する
自己処理のあとは、肌の保湿を欠かさないことが重要です。
脱毛期間中は肌がデリケートな状態になりやすく、乾燥による肌荒れや赤みの原因にもなりかねません。
前日の夜に自己処理を済ませたあとは、化粧水とボディークリームなどでしっかり保湿を行いましょう。
実際に脱毛経験者へのアンケートでも、処理後の肌荒れを防ぐために保湿を欠かさなかったという声が多数見られました。
-
シェービング後は保湿クリームを使って乾燥を防ぐ(30代・専業主婦)
-
日頃からしっかり保湿しておくように心がけました。特に脱毛前のシェービングは顔用の保湿クリームもたっぷり縫ってダメージ軽減に努めました(40代・自営業)
-
とにかく保湿。あとは剃る時にジェルなどを絶対に付ける(20代・専業主婦)
ただし、脱毛当日の朝に保湿クリームを使うのは避けた方がよいです。
油分が毛穴に残っていると、レーザーや光が反応して火傷などのトラブルにつながる可能性があるため、当日は何もつけずに肌を清潔な状態に保っておくようにしましょう。
ジュノは手の届かない部位のシェービング無料

ジュノビューティークリニックは、オプション料金が原則不要の美容クリニックで、特に背中やうなじなど、手の届きにくい部位のシェービングに無料で対応しています。
また、完全都度払い制となっており、自分のタイミングで通えるため、満足した時点で卒業できます。
すでに脱毛を進めている場合、「仕上げ」目的での施術にもおすすめです。
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