シミ取りは何日で消える?経過を日数ごとに解説

シミ取りレーザーは、施術した瞬間にシミがなくなるわけではなく、かさぶたの形成・脱落、色素沈着の軽快という段階を経て、徐々に見た目が変化していきます。

「〇日で必ず消える」と一律に言えるものではありませんが、大まかな経過の目安を知っておくことで、回復の見通しを立てやすくなります。

この記事では、施術後の経過を日数ごとに整理します。

この記事の要約

  • シミ取りレーザー後は、かさぶたの形成・脱落、色素沈着の軽快という順に経過します。
  • 施術当日から1か月以降までの状態を目安として、経過を段階的に確認できます。
  • 色素沈着が落ち着くまでには数か月程度かかることがあり、断定的な日数は示せません。
  • シミの種類によっては経過が長引くことがあり、真皮性のシミはその代表例です。
  • 経過を早める確実な方法はなく、紫外線対策など基本的なケアの継続が中心になります。

シミ取りレーザーでシミが目立たなくなるまでの流れ

シミ取りレーザーは、レーザーの熱でシミの原因となる色素(メラニン)を破壊し、その後の肌の代謝によって少しずつ体外へ排出させていく施術です。破壊された色素は一度、肌の表面に色濃く浮き上がり、かさぶたとして排出されたのち、周囲の肌となじんでいきます。この一連の流れには一定の期間が必要で、施術直後にシミそのものがなくなるわけではありません。

シミ取り施術後の経過を日数で見る

施術後の経過は個人差がありますが、目安として次のような段階をたどることが多いとされています。

経過 主な状態
施術当日 照射部位が赤みを帯び、色が濃く見えることがある
翌日〜3日程度 色がさらに濃くなり、かさぶたが形成され始める
1週間前後 かさぶたが安定し、自然に薄くなり始めることがある
2週間前後 多くの場合でかさぶたが脱落し、下から新しい肌が見え始める
1か月以降 赤みや色素沈着が徐々に落ち着いていく

シミの濃さ・部位・使用したレーザーの種類によって経過には個人差があります。

ナノ秒領域のQスイッチレーザーによる色素性病変の治療を扱った報告でも、照射後に色素が浮き上がって濃くなったのち、かさぶたが形成され、脱落していくという経過が確認されています。ただし、脱落までの日数や色素沈着が落ち着くまでの期間には幅があり、一律の日数として断定はできません。

シミ取りのかさぶたが消えるまでの目安日数

532nmのQスイッチNd:YAGレーザーで老人性色素斑を治療した研究では、施術後に生じた薄いかさぶたがおよそ1週間程度で治まったとする報告があります。ただし、これは一つの研究における一例であり、レーザーの種類や出力、シミの深さによって前後します。かさぶたの色や取れ方が気になる場合は、関連記事「シミ取りレーザー かさぶた」もあわせてご確認ください。

色素沈着が落ち着くまでの目安期間

かさぶたが取れたあとに生じる炎症後色素沈着は、かさぶたよりも長い期間をかけて落ち着いていくことがあります。

532nmのQスイッチNd:YAGレーザーによる治療では、一部の症例で炎症後色素沈着が生じたとする報告もあり、色素沈着が目立ちにくくなるまでには数週間から、長い場合は数か月程度かかることがあるとされています。「必ずこの期間で消える」と断定できるものではなく、肌質や施術条件によって幅がある点を理解しておく必要があります。

シミ取り後の経過が予定より長引くことがある理由

シミの種類によっては、想定していたよりも経過が長引くことがあります。代表的なのが、真皮(皮膚の深い層)に色素をもつタイプのシミです。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)のように、色素が皮膚の深い部分にあるタイプのシミは、表皮のシミに比べて色調の変化に時間がかかりやすく、複数回のレーザー照射を要することが多いとされています。学会の診療指針でも、ADMに対するレーザー治療では、7回以上の照射を重ねてようやく完全な色調の改善に至った例が3割程度にとどまるという報告が紹介されており、単純な表皮性のシミとは経過の見通しが異なることがうかがえます。経過が予定より長引いていると感じる場合は、自己判断で治療をやめたり別の方法を試したりせず、担当医に相談することが大切です。

シミ取り後の経過を早めるためにできること

経過を確実に早める方法はありませんが、回復を妨げないために気をつけられることはあります。

  • 紫外線対策を徹底し、施術部位への新たな刺激を避ける
  • 低刺激な保湿剤で肌の乾燥を防ぐ
  • かさぶたや色素沈着を指や爪で刺激しない
  • 気になる変化があれば自己判断せず、施術を受けたクリニックに相談する

これらは一般的なケアであり、経過を確実に早める効果があると断定するものではありません。

よくある質問

シミ取り後の経過について、よく寄せられる質問をまとめました。

予定より早くかさぶたが取れてしまったらどうすればいいですか?

かさぶたが予定より早く取れた場合、下の皮膚がまだ十分に治りきっていないことがあり、色素沈着や刺激に弱い状態になっている可能性があります。無理に触らず紫外線対策を徹底したうえで、施術を受けたクリニックに状態を報告し、必要なケアの指示を受けることをおすすめします。

まとめ

シミ取りレーザー後は、かさぶたの形成・脱落を経て、色素沈着が徐々に落ち着いていくという流れをたどりますが、日数には個人差があり、「〇日で必ず消える」と言い切ることはできません。かさぶたが目安として1〜2週間程度で脱落しても、色素沈着が落ち着くまでにはさらに数週間から数か月程度かかることがあります。後天性真皮メラノサイトーシスのような真皮性のシミは、表皮のシミより経過が長引きやすく、複数回の照射が前提になることもあるため、想定より治りが遅いと感じても自己判断はせず、施術を受けた医療機関に相談してください。紫外線対策など基本的なケアを続けることが、回復を妨げないための備えになります。

参考・出典

日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会等「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」第1章 シミ・イボ https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf

Objective Evaluation of the Effect of Q-Switched Nd:YAG (532 nm) Laser on Solar Lentigo by Using a Colorimeter(PubMed) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26082593/