鼻整形の種類とは?施術ごとの仕組みと向いている悩みを解説

鼻整形と一口に言っても、鼻筋を高くする施術、鼻先を整える施術、小鼻を狭める施術では、仕組みも向いている悩みも異なります。

この記事では、代表的な施術の種類を目的別に整理し、それぞれがどのような変化を狙うのか、切開を伴うのかどうかを分かりやすくまとめます。

この記事の要約

  • 鼻整形は「鼻筋を高くする」「鼻先を整える」「小鼻を狭める」など目的の部位で分かれます。
  • 公式の施術ページで確認できる鼻の手術は、隆鼻術・鼻尖縮小術・鼻翼縮小術の3つです。
  • 鼻中隔延長や軟骨移植、ヒアルロン酸注入などは一般的な選択肢で、対応可否の確認が必要です。
  • 切らない施術はダウンタイムが短い傾向がある一方、効果の持続する期間には限りがあります。
  • 気になる部位、切開の有無、修正の可能性、費用の総額を整理して診察で相談することが大切です。

鼻整形の種類は目的の部位で大きく分かれる

鼻整形を比べるときは、施術名から入るより、鼻のどこをどう変えたいかから考えると整理しやすくなります。鼻筋、鼻先、小鼻のどこに変化を出したいかによって、検討する施術が変わるためです。

目的 代表的な施術 アプローチ
鼻筋を高くしたい 隆鼻術(鼻プロテーゼ) 切開を伴う
鼻先の丸みを整えたい 鼻尖縮小術 切開を伴う
小鼻の広がりを抑えたい 鼻翼縮小術 切開を伴う
鼻の長さや向きを変えたい 鼻中隔延長・軟骨移植など 切開を伴う

複数の部位が気になる場合は、施術を組み合わせて検討することがあります。組み合わせの可否は診察によって判断されます。

なお、鼻の見え方は鼻筋の高さだけでは決まりません。鼻先の丸みが強い場合は、鼻筋を高くしても印象が思ったほど変わらないことがあります。気になる部位を先に整理しておくと、相談が進めやすくなります。

整理するときは、正面から見た印象と横から見た印象を分けて考えると分かりやすくなります。正面で気になるのは鼻の幅や小鼻の広がり、鼻先の丸み。横顔で気になるのは鼻筋の高さや通り方、鼻先の向きです。どちらの見え方を変えたいのかによって、検討する施術が分かれます。

また、切開を伴う施術と注入による施術では、変えられる範囲もダウンタイムも異なります。次の章では、それぞれの仕組みを順に確認していきます。

鼻整形の施術の種類

ここでは代表的な施術の仕組みを概観します。施術ページで確認できる鼻の手術は、隆鼻術(鼻プロテーゼ)・鼻尖縮小術・鼻翼縮小術の3つです。

それ以外の術式については、一般的な選択肢として触れるにとどめ、対応の可否はカウンセリングで確認してください。

隆鼻術(鼻プロテーゼ)

シリコン製のプロテーゼを鼻筋に挿入し、高さや通り方を出す施術です。自由診療で、費用は全額自己負担となります。

  • 使用機器(SA・UN・SI)は国内未承認で、医師が韓国のメーカーから個人輸入している
  • 同一の成分・性能を持つ国内承認医薬品・医療機器は存在しない
  • 医薬品副作用被害救済制度の対象外となる
  • 腫れ・痛み・内出血のほか、異物感・熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛が起こることがある

プロテーゼには、鼻筋だけに沿う形状と、鼻先まで伸びる形状があります。鼻先まで支える形状では鼻先の高さも変えられる一方、鼻先の皮膚にかかる負担が大きくなります。どちらを選ぶかは、希望する変化と皮膚の状態を踏まえて判断されます。

人工の素材を長期間置き続けるため、感染や位置のずれ、露出といった、この施術に特有のリスクがあります。27研究・3,803症例をまとめた解析では、全体の合併症率2.75%、感染1.91%、露出0.78%、偏位0.72%と報告されています。

詳しい内容は「鼻プロテーゼのデメリットとは?」の記事で解説しています。

鼻尖縮小術

鼻先の余分な脂肪や軟部組織を除去し、軟骨の形状を修正して鼻先を整える施術です。鼻先が丸く見える原因は一つではなく、皮下組織の厚みと軟骨の広がりのどちらが強く影響しているかで、必要な操作が変わります。

鼻先は皮膚が厚い部位のため、術後の輪郭が落ち着くまでに時間がかかりやすい傾向があります。大きな腫れが引いたあとも、細かな形が定まるまでには時間を要します。

また、鼻先の丸みは皮膚の厚みそのものが要因になっている場合もあり、組織を除去しても変化の幅が限られることがあります。どこまで変えられるかは診察で確認が必要です。

いわゆる団子鼻の悩みとの関係は「団子鼻はなぜできる?」の記事で解説しています。

鼻翼縮小術

小鼻の皮膚を切除して、鼻の穴の大きさや鼻の横幅を狭める施術です。正面から見たときの鼻の広がりが気になる場合に検討されます。

皮膚を切除して縫い合わせるため、傷の位置と経過が重要になります。どこをどれだけ切除するかによって、正面から見た印象と傷の範囲が変わります。なお、施術ページ上の治療回数は2回と記載されています。

小鼻の広がりは、鼻の穴の大きさが目立つ場合と、鼻の横幅が広く見える場合とで、気になり方が異なります。どちらが主な悩みかによって切除の考え方も変わるため、相談の際は具体的に伝えてください。

鼻尖縮小術との違いは「鼻尖形成と鼻翼縮小の違いとは?」の記事で詳しく比較しています。

鼻中隔延長・軟骨移植など

耳や鼻中隔、肋骨の軟骨を移植して、鼻の長さや向き、鼻先の形を大きく変える術式が一般的に行われています。プロテーゼだけでは対応が難しい変化を狙う場合に検討される方法です。

ただし、自分の組織を採取するため、採取した部位にも傷や負担が生じます。耳から採取する場合は耳の後ろに、肋軟骨を使う場合は胸に傷が残ります。

また、移植した軟骨が時間とともに吸収されたり、形がわずかに変化したりする可能性もあります。

手術の規模が大きくなるほど、ダウンタイムや体への負担も増えます。これらの術式は施術ページでは確認できないため、対応の可否はカウンセリングで確認してください。

切らない鼻整形(注入によるアプローチ)

ヒアルロン酸などを注入して鼻筋に高さを出す方法があり、メスを使わない選択肢として知られています。手術に比べてダウンタイムが短い傾向がある一方、注入した成分は時間とともに吸収されるため、効果が続く期間には限りがあります。

頻度は高くないものの、注入による重い合併症が報告されている点にも注意が必要です。軟部組織充填剤に関連した失明の症例報告をまとめたシステマティックレビューでは、190例の失明例のうち53例(28%)がヒアルロン酸によるものとされ、鼻や眉間は血管の走行の関係で注意が必要な部位として挙げられています。

また、状態を保つには繰り返しの施術が必要になるため、長い目で見ると通院の回数と費用が積み重なります。1回あたりの負担が小さいことと、総額の負担が小さいことは別に考える必要があります。

切らない方法は手軽に見えますが、リスクの種類が手術とは異なるだけで、リスクがないわけではありません。自院での対応可否は施術ページとカウンセリングで確認してください。

鼻尖縮小術と鼻翼縮小術の違い

名前が似ているため混同されやすい2つの施術ですが、働きかける部位がそもそも異なります。鼻尖縮小術は鼻先、鼻翼縮小術は小鼻が対象です。

そのため、鼻先の丸みが気になる方が鼻翼縮小術を受けても、狙った変化にはつながりません。反対に、正面から見た小鼻の広がりが主な悩みであれば、鼻先の操作だけでは印象が変わりにくくなります。

混同が起こりやすいのは、どちらも「鼻を小さく見せる」目的で語られることが多いためです。しかし、鼻先の丸みと小鼻の広がりは別の要因で生じており、対応する施術も分かれます。自分の鼻がどちらに当てはまるかは、正面と横からの見え方を分けて確認すると整理しやすくなります。

なお、「鼻尖形成」という言葉は鼻先を整える施術の総称として使われるため、鼻尖縮小術と同じ内容を指している場合があります。名称の違いだけで別の施術と判断せず、何を除去して何を整えるのかという中身を確認することが大切です。

鼻先と小鼻の両方が気になる場合は、併用が検討されることがあります。ただし、同時に行うか時期を分けるかは、腫れの出方や生活の都合を踏まえた判断が必要です。

仕組みや向いている悩み、費用の考え方の詳しい比較は「鼻尖形成と鼻翼縮小の違いとは?」の記事で解説しています。

鼻整形の施術選びで確認したいポイント

施術の種類が分かってきたら、次は自分の条件に合うかどうかを確認します。診察の前に、次の項目を整理しておくと相談がスムーズです。

  • 気になっている部位を、鼻筋・鼻先・小鼻のどれかに分けて具体的に伝える
  • 切開を伴う方法を選べるか、どの程度のダウンタイムなら許容できるか
  • 将来的に修正や入れ替えが必要になる可能性をどう考えるか
  • 手術料金だけでなく、麻酔、術後の通院、修正時の費用を含めた総額
  • 受けられない可能性がある持病や服薬がないか

施術の組み合わせは、希望だけで決められるものではありません。鼻の状態や皮膚の厚みによって、優先すべき順序が変わることがあります。自己判断で施術名を絞り込まず、診察で相談してください。

費用が変わる要因は「鼻整形の値段は何で変わる?」の記事で解説しています。

カウンセリングでは、提案された施術を選んだ理由まで説明してもらうことが大切です。希望をそのまま肯定されるだけでなく、鼻の状態から見て難しい点や、変化の限界についても説明を受けられるかどうかが判断材料になります。

また、いずれの施術も自由診療のため、費用は全額自己負担です。手術料金だけでなく、麻酔の種類、術後の通院、修正が必要になった場合の費用まで含めて確認しておくと、総額を把握しやすくなります。

鼻の施術の料金プランはこちらで確認できます。

鼻整形に関するよくある質問

施術の種類を調べる方から寄せられることが多い質問をまとめました。可否の判断は診察によって変わります。

鼻整形は何歳から受けられますか?

鼻や顔の骨格は成長の途中で形が変わるため、成長が落ち着いてから検討するという考え方が一般的です。

成長の途中で形を変えると、その後の変化によって仕上がりの印象が変わる可能性があります。

年齢だけで一律に線を引けるものではなく、未成年の場合は保護者の同意など、医療機関ごとの条件も関わります。受けられるかどうかは、診察と医療機関の規定によって判断されます。

メスを使わない施術だけでも変化は出ますか?

注入による方法でも鼻筋の高さを出すことはできますが、変えられる範囲は限られます。

鼻先の軟骨の形や小鼻の広がりのように、組織そのものを扱う必要がある悩みには対応しにくくなります。

また、注入した成分は吸収されるため、状態を保つには繰り返しの施術が必要です。どちらが適しているかは、変えたい部位によって変わります。

複数の施術を組み合わせて受けることはできますか?

複数の部位が気になる場合、施術を組み合わせて検討することがあります。

ただし、同時に行えるかどうか、どの順序で行うかは、鼻の状態、腫れの出方、傷の治り方を踏まえて判断する必要があります。

同時に行えば休みをまとめて取れる一方、術後の負担が一度に集中し、経過の評価も分けて行いにくくなります。

組み合わせの可否と順序は診察によって決まるため、希望をそのまま伝えたうえで相談してください。

まとめ

鼻整形の種類は、鼻筋を高くする隆鼻術、鼻先を整える鼻尖縮小術、小鼻を狭める鼻翼縮小術というように、働きかける部位で分かれます。まず気になる部位を整理すると、検討すべき施術が絞りやすくなります。
見落としやすいのは、施術名の知名度で選んでしまう点です。鼻先の丸みが主な原因である場合、鼻筋だけを高くしても印象は変わりにくく、切らない方法では対応しにくい悩みもあります。切開の有無、ダウンタイム、修正の可能性、費用の総額まで並べて比べることが大切です。
施術の組み合わせや順序は、鼻の状態や皮膚の厚みによって変わります。自己判断で施術名を絞り込まず、気になる部位をすべて伝えたうえで診察で相談してください。

参考・出典

鼻背隆鼻に用いる高分子素材の合併症に関するシステマティックレビュー・メタアナリシス https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9033909/

軟部組織充填剤に関連した失明のシステマティックレビュー https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6554164/

ジュノビューティークリニック 美容外科(鼻)料金ページ https://www.shinjukubc.com/price/surgey_3